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私の胸の思い出

監督:ロー・ウィンチョン
製作:ジョニー・トー
原作:「哀悼乳房」シー・シー
脚本:アイヴィー・ホー
撮影:ライ・イウファイ(HKSC)
編集:ロー・ウィンチョン
音楽:ベン・チョン
キャスト:ミリアム・ヨン/リッチー・レン/ウー・ユジュン/ジョー・クー/ルーイ・カストロ/グオ・タオ/リウ・シャンチン/ジャスティン・ロー/ラム・カートン

2006年/香港
日本公開日/2007年10月6日
カラー/ビスタサイズ/ドルビーSRD/98分
配給:ユナイテッド エンタテインメント
(c) Media Asia Films (BVI) Ltd.

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私の胸の思い出(天生一對/2become1)

story

 広告会社に勤めるキャリアウーマンのビンゴ(ミリアム・ヨン)は、ある晩、友人たちと飲みに行ったバーで、精神科医のヴィ(リッチー・レン)と知り合う。二人は意気投合し、ビンゴの部屋でベッドにもつれ込むまではよかったのだが、ビンゴの乳房に触れたヴィはしこりがあるのに気づく。しかし、突然そんなことを指摘されたビンゴは、怒ってヴィをたたき出してまう。

 その後、ビンゴは念のため、ヴィが置いていった名刺の医師を尋ね、検査を受けるが、やはり乳がんと診断され大きなショックを受ける。そんな時、何年も前に姿を消した恋人モク(ラム・カートン)から連絡が入る。実は秘かに彼を待っていたビンゴ。やっと再会したモクは、車椅子の人となっていた。ビンゴが病気のことを打ち明けると、彼は漢方治療やヨガを勧め、中国にいるという名医まで探してくれた。

 しかし、モクは詐欺師で、ビンゴの弱味につけこんで、金を巻き上げようとしているだけだった。ビンゴのことを心配したヴィが、彼らの正体を暴いて助けるが、病気に失恋まで負わされたビンゴはますますショックを受け、気遣うヴィに取り合おうとしない。さらに、仕事のトラブルも重なり、自暴自棄になって、自殺まで考えるようになっていた。

 だが、ビンゴは負けなかった。友人たちのトラブルを仲裁したり、会社の危機を救ったり、徐々に自信と明るさを取り戻していった。そして、最後の決断の後押しをしてくれたのは、ヴィの存在だった。彼はビンゴに、ある夫婦を紹介する。それは、かつて彼がカウンセリングした妻と、その夫だった。二人は彼らと正直に話すことで、将来に希望を見い出していく…。

●アジコのおすすめポイント:

いつも美しくありたいと願う女性にとって、乳がんの治療は精神的にも深刻な問題。そのためにも早期発見が大事、とわかっていても、なかなか検診には足をむけにくいものです。主人公のビンゴも、そんな普通の女性の一人でした。テーマはシリアスですが、映画全体はコメディタッチになっており、共演が続いているミリアム・ヨンとリッチー・レンの息もぴったり。辛い日々を克服して、周りの友人や恋人に支えられ、前向きに生きて行く姿は潔く爽やか。生きることの大切さと、病気に負けない勇気をたっぷりもらえます。久々の大型新人歌手ジャスティンの歌も素敵ですよ。

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