レター 僕を忘れないで(The Letter)
story
首都バンコクでプログラマーとして忙しく働くディウ(エーン・トーンプラソム)は、親戚の葬儀で訪れた北部チェンマイで、農業研究所に勤める青年トン(アタポーン・ティーマゴーン)と出会う。ふたりは互いに惹かれ合い、バンコクとチェンマイを電話で結ぶ、約700キロの遠距離恋愛が始まった。
ある日、ディウのルームメイトでもある親友ケート(スピチャヤー・ジャルワッタカ)が、ネットで知り合った男とのトラブルに巻き込まれ、亡くなってしまう。ディウは強い自責の念に駆られ、崩れた心のバランスを取り戻すため、チェンマイに移住する。そして、トンの献身的な愛に心の傷を癒され、ほどなくふたりは結婚する。
ふたりが住む古い家を改装中に、トンは机の引き出しから色褪せた手紙を見つけた。それは数十年前、ディウの祖父がまだ若かった頃、遠くに住んでいた祖母へ宛てた恋文だった。トンはこの手紙を読み、「僕にも手紙を書いて」とディウに頼む。「手紙には心がこもっているし、たとえ、読み手と書き手がこの世を去っても残るから…」と。しかし、ディウは「今は一緒にいるのだから、書く必要はないわ」と、笑い飛ばしてしまう。
いつも愛が身近にある穏やかな生活。ふたりの幸せな日々は、永遠に続くかに見えた。ところが、ある日、トンは自分が難病に冒されていることを知る。そして、再び孤独となるディウのことを案じながらも、トンは急逝してしまう…。
●宣伝担当者のおすすめポイント:
韓国を泣かせた物語がタイで生まれ変わり、そして優しい涙の連鎖がついに日本へ。パクシニャン主演『手紙』(1997/韓国)をもとに、タイ独自の風土を生かした珠玉の純愛物語。最初、純愛と聞いて、すぐに一歩、いや三歩引き下がった貴方も、ぜひぜひご覧ください。きっとぐぐっと惹きこまれますから。ながーい間、理想と現実の狭間で、知らず知らずに目を逸らし、溜まってしまった心の澱、そっと涙で洗い流しましょ。そう、大切なことって実にシンプルなのです。
うっかりタイ映画であることを忘れてしまうほど普遍的なストーリーですが、タイの自然や風土、生活がしっかり描かれていて、韓国映画とはまた違うテイストになっています。命を繋ぐ樹木の扱い方も素敵です。(アジコ)
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