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北京の恋/四郎探母

監督:スン・ティエ
脚本:シュエ・シャオルー
撮影:スン・ミン
美術:ツイ・レン
音楽:ホアン・シャオチウ
キャスト:前田知恵、チン・トン、ピー・イエンチュン、チャン・ハン

2004年/中国
日本公開日/2007年11月3日
カラー/ヴィスタサイズ/ドルビーSR/98分
配給:ワコー/フォーカスピクチャーズ


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北京の恋/四郎探母(秋雨/Autumnal Rain)

story

 2004年1月、北京・西直門駅。ネットで知り合った大連の友人・チャオ社長を出迎えに来ていたハー(ピー・イエンチュン)は、若い女性に呼び止められ驚く。京劇ファンの男性を迎えに出たはずが、現れたのは日本人の梔子=しこ(前田知恵) だったからだ。彼女は祖父のチャット友達であるハーを頼って、京劇院で京劇を学ぶために日本からやって来たのだった。

 し方なく、ハーが京劇院の舞台袖に梔子を連れて行くと、やはり大変な問題となり、院長から強く意見されてしまう。日本人に京劇を学ばせるのは規則違反なのだ。さらに、年齢が親子ほど離れているとはいえ、同じ部屋に住むのもはばかられ、ハーは戸惑いを隠せないでいた。

 そして同じ夜、廊下にもう一人の訪問者が立っていた。8年ぶりに戻ってきた息子のミン(チン・トン)だ。梨園に育ったミンだったが、8年前に父の元を去り、実業の道を志していた。だが、再び父の後を継ぐために、役者として舞台に立つ決心をして戻ってきたのだった。しかしハーは受け入れずに、出ていけと言い放つ。

 翌朝、ミンは中庭で槍を手に、芝居の稽古をしていた。息子を部屋に入れ、ハーが怒っているところへ、今は学院の先生となっているミンの姉弟子、シュー(チャン・ハン)が朝食を持って入ってくる。ミンはそこで、初めて梔子に会い、彼女がシュー先生の元で勉強している日本人と知る。日本人をあまりよく思っていなかったミンだが、素直で明るい梔子には好意を感じていた。

 やがて、二人はお互いを思い合うようになり、梔子はハーの全盛期の十八番だった『四郎探母』を、ミンに演じて欲しいと願うようになる…。

●宣伝担当者のおすすめポイント:

中国の伝統文化「京劇」を学ぶ日本人女性と中国人男性が、文化の違いを乗り越え惹かれ合っていくのですが、衝撃的な事実を知ってしまいます。そんな二人に、幸せな未来は訪れるのでしょうか? 多くの優秀な映画人を輩出している北京電影学院の本科を外国人として初めて卒業したという日本人女優・前田知恵さんの演技は要チェックです!

チン・トンは台湾ドラマでも活躍中の華流イケメンです。京劇『四郎探母』の物語と2人の境遇が重なりあい、セリフを練習しながら、4人がそれぞれの思いを歌い合う場面は圧巻ですよ。(アジコ)

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