ビルマ、パゴダの影で
(In The Shadow Of The Pagodas/The Other Burma)
story
スイスの観光用PR番組の撮影と偽りビルマに潜入したカメラは、ジャングルの奥深く国境地帯へ少数民族の証言を求めて旅をする。たどりついた先では幾千、幾万もの国内避難民や難民が過酷な生活を強いられていた。
彼らは軍事政権による強制移住や強制労働、拷問や殺害を含む様々な人権侵害から逃れるため、日々ジャングルでの移動を続けながらひっそりと暮らしていた。迫害に怯え、生き延びることさえままならぬ少数民族や反政府勢力武装組織の兵士たち。そして兵士らに保護された子どもたち。彼らは国境沿いの川を渡り、ジャングルで2〜3 日隠れた後、1ヶ月間ジャングルを歩き難民キャンプへ逃れてきたのだった。
民主化運動の指導者アウンサン・スーチーに対する軍政の弾圧に関して世界が注目する一方、少数民族や宗教的少数派に対する抑圧の真実について語られることは少ない。これは私たちにはじめて届けられた、今なお国境地帯の山中で生き延びる彼らの、悲痛な叫びである。
●アジコのおすすめポイント:
光り輝く仏教寺院パゴダで知られるミャンマーですが、軍事政権下のもと、様々な問題も抱えています。極秘ルートで国境地帯に潜入した撮影隊の、貴重な映像の数々。危険と隣り合わせで生きている子どもたちが、夢や希望を持てる社会になって欲しいと願わずにはいられません。(アジコ)
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