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マイ・ブルーベリー・ナイツ

監督:ウォン・カーウァイ
脚本:ウォン・カーウァイ、ローレンス・ブロック
撮影:ダリウス・コンジ
編集:ウィリアム・チャン
美術:ウィリアム・チャン
音楽:ライ・クーダー
出演:ノラ・ジョーンズ/ジュード・ロウ/デイヴィッド・ストラザーン/レイチェル・ワイズ/ナタリー・ポートマン

2007年/仏・香
日本公開日/2008年3月22日
カラー/シネマスコープ/ドルビーSRD/95分
配給:アスミック・エース
(c) Block 2 PICTURES 2006

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マイ・ブルーベリー・ナイツ
(My Blueberry Nights)

story

 ニューヨークのとあるカフェ・レストラン。エリザベス(ノラ・ジョーンズ)は店のオーナー、ジェレミー(ジュード・ロウ)に、恋人が他の女と食事していたかどうか尋ね、彼が来たら渡すようにとアパートの鍵を預ける。ジェレミーはそんな鍵をたくさん保管していた。

 たびたびレストランを訪れるエリザベスだったが、彼は現れず鍵もそのまま。別れた恋人に未練を残したまま落ち込むエリザベスに、ジェレミーは特等席を設け、彼女を慰めるためにお手製のブルーベリー・パイを出す。2人は次第に打ち解け合い、お互いに暖かいものを感じるようになるが、彼女はまだ、元彼が新しい恋人といる部屋を見つめていた。そしてある日、エリザベスは旅に出る。

 失恋から57日目。エリザベスは、ニューヨークから1,120マイル離れたメンフィスにいた。昼はカフェ、夜はバーで働いて旅の資金を稼ぐ日々。そこで彼女は、アル中になった警官アーチー(デイヴィッド・ストラザーン)と出会う。彼は別れた妻スー・リン(レイチェル・ワイズ)を忘れられないでいた。そして、衝撃的な事件が起こる…。

 失恋から251日目。エリザベスは、若く美しいギャンブラーのレスリー(ナタリー・ポートマン)と共に、ニューヨークから5,603マイル離れたラスベガスへやって来る。ずっと人を信じないで生きてきたレスリーが、そこで直面したこととは…。そしてエリザベスは、ジェレミーのいるニューヨークへ戻りたいと思い始めていた…。

●アジコのおすすめポイント:

ウォン・カーウァイ監督が初めて撮影した英語作品です。失恋、カフェ、鍵、警官、ギャンブラー…と、どれを取ってもウォン・カーウァイ印に溢れており、ファンにはたまりません。スー・リンとかレスリーとか、ネーミングにも泣けるこだわりが。5年もかかった『2046』の後で、軽い実験的な作品を作ってみたかったということで、そのテイストは『恋する惑星』や『天使の涙』に似ています。豪華なキャスティングは言うまでもありませんが、ノラ・ジョーンズがフェイ・ウォンに見えたり、ジュード・ロウが金城武やトニー・レオンに見えても不思議がない仕上がり。撮影はクリストファー・ドイルではありませんが、ダリウス・コンジの映像世界もなかなかのもの。いかにもアメリカ的なライ・クーダーの音楽でさえも、ウォン・カーウァイの世界に馴染んでいます。いや、お見事!

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