カンフーくん(Kung Fu Kun)
story
中国の少林寺にある武術学校に通う天才少年カンフーくん(ワン・チュワン)。小さいながらも、破竹の勢いで達人僧侶たちに勝ち続け、「南ピン拳」の免許皆伝まで後1人、というところに迫っていた。そんなカンフーくんの前に師匠が現れ、最後の対戦相手は日本にいると告げる。そして、本物の相手が現れた時に音が鳴り、力を与えてくれるという鈴をつけられ、師匠の秘技で日本まで飛ばされてしまう。
はるか海を超えてカンフーくんがたどり着いたのは、東京の下町。たまたま通りかかった中華料理屋「ニュー幸楽」の店主、泉ちゃん(泉ピン子)に助けられ、そのまま「ニュー幸楽」に居候することになる。泉ちゃんは孫娘レイコ(藤本七海)と2人暮らし。泉ちゃんの亡くなった夫(伊武雅刀)はカンフーの達人で、泉ちゃんも太極拳の達人。その武術を利用して、繁盛する店を切り盛りしていた。
クリクリ坊主頭のカンフーくんをすっかり気に入ったレイコは、同級生たちにも紹介し、カンフーくんを小学校へ連れていく。どこへ行っても人気者のカンフーくんだったが、その頃、レイコが通う小学校へは魔の手が伸びようとしていた。日本支配を企む集団「黒文部省」が校長と組んで、謎の教師たちを送り込んでいたのだ。
担任の優香先生(佐藤めぐみ)が突然解任され、黒女教師(佐田真由美)たちによる授業が始まる。それは、自社製のゲームソフトで生徒たちを洗脳し、ダメ人間にすることだった。同級生たちがゲームにのめり込んでいく中、それを疑問に思ったレイコが連れ去られる。そして、学校へかけつけたカンフーくんの鈴が鳴り始める…。
●アジコのおすすめポイント:
若干7歳にして主演男優となったチャン・チュワンくんが、スクリーンいっぱいに暴れ回ります。ちびっこといえども、2000人から選ばれた本物の天才カンフー少年なので、その素早い動き、技は本物。人なつっこい笑顔のかわいい少年が繰り出す数々の技はすごい! 荒唐無稽で漫画チックなストーリーは、チャウ・シンチー映画が全盛だった頃の香港映画を彷佛とさせ、単純に楽しめます。アクション監督を努めた谷垣健治さんの功労も大。大人から子どもまで気軽に楽しめる物語、そしてカンフー好き、香港映画ファンならより一層楽しめる娯楽作品となっています。(アジコ)
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