黒い家(Black House)
story
生命保険会社の新米査定員チョン・ジュノ(ファン・ジョンミン)は、ある日、女性からの相談電話を受ける。「自殺の場合、保険金は受け取れますか?」ジュノは、暗い声で質問する電話の主が自殺しようとしているのではないかと思い、それを引きとめようと、応対マニュアルを無視して、自分の名前やかつて自分の弟が自殺して家族が苦しんだことを話してしまう。
数日後、ジュノは板金工場を経営するパク・チュンベ(カン・シニル)から指名され、彼の自宅を訪問する。そして、7歳になるチュンベの義理の息子ポフンが、首つり自殺をしているのを発見してしまう。その時のチュンベの挙動不審な行動と、息子に多額の保険金がかけられていたことから、ジュノは保険金殺人を疑って通報するが、警察は自殺と断定し、早々に捜査を打ち切ってしまう。
再びチュンベの家に向かうと、チュンベには似合わない美しい妻イファ(ユ・ソン)が、憔悴した様子で息子の遺灰を川に撒いていた。そこにチュンベが現れ、保険金請求書をジュノに手渡す。殺人の可能性を捨てきれないジュノは、会社に保険金の支払いを猶予するように指示。会社もかつて、自分の親指を切り落として保険金を請求した過去があり、「指狩り族」としてブラックリストに載っているチュンベに不審を抱き、支払を止める決断を下す。しかし、チュンベは毎日事務所に現れて長時間居座り、早く保険金を払えと迫るのだった。
その頃から、ジュノの自宅の留守番電話に、数十件もの無言電話が録音されるようになる。無言電話には、かすかに踏み切りの音がしていた。ジュノはチュンベの家の前に踏み切りと公衆電話があったことを思い出し、背筋を凍らせる。そして、ジュノを心配する恋人で医師のミナ(キム・ソヒョン)にも、魔の手が延びようとしていた…。
●宣伝担当者のおすすめポイント:
貴志祐介の原作「黒い家」の韓国版。日本でも一度作品化されていますが、今回はより原作の持つ世界観に近い内容になっています。日本のホラーにはないストレートな表現での恐怖感は、韓国ならでは。日本とはまた雰囲気の違う湿度感だったり、映像の暗さとかが独特な世界を表現しています。原作では「反社会性人格障害」という、人間の持つ狂気にスポットが当てられています。本作でも、ホラーとしての視覚的な恐怖感を存分に表現しつつ、あわせて人間の持つ怖さも十分に表されています。「自分の近くにも、こんな人っているのかも?」という、人間を信用できなくなる怖さを感じるかもしれません。作品を観る前に原作を読んでみる、あるいは映画を観た後で原作を読んでみたりすると、面白さが倍増します!
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