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妻の愛人に会う

監督:キム・テシク
脚本:キム・テシク、キム・ジョナン
撮影:イ・ウンギル
編集:ハン・ソンウォン
音楽:チョン・ヨンジン
出演:パク・クァンジョン/チョン・ボソク/チョ・ウンジ/キム・ソンミ

2006年/韓国
日本公開日/2008年4月19日
カラー/ヴィスタ/ドルビーSRD/92分
配給:ダゲレオ出版+マジックアワー
(c) 韓国映画振興委員会KOFIC
●韓国アートフィルム・ショーケース2008作品

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妻の愛人に会う
(Driving With My Wife's Lover)

story

 妻のウンス(キム・ソンミ)が浮気をしているらしい。結婚して5年、江原道の海辺の町で小さなハンコ屋を営むテハン(パク・クァンジョン)は、ある日、妻の不倫現場を押さえようと決心。店を休業し、愛人が住んでいるというソウルに向かう。愛人の名はジュンシク(チョン・ボソク)。若くてセクシーな妻ソオク(チョ・ウンジ)を持つタクシーの運転手で、あちこちに愛人のいるプレイボーイだ。

 テハンは客を装ってジュンシクのタクシーに乗り込み、江原道へ向かうよう告げる。正体を知らないジュンシクは、思いがけず長距離のお客を拾えて上機嫌だ。この世に不倫など存在しない、あるのは愛だけだと陽気に自説を主張するジュンシクに無愛想なテハン。2人は時に盛り上がり、時にふてくされながら、寄り道だらけのドライブを続ける。

 やっと目的地に着き、海岸でテハンを降ろすと、ジュンシクはその足で夫が留守の愛人宅へ向かった。ウンスは夫から、3日ほど留守にすると伝えられていたのだ。一方、テハンは店に戻ると、寝室に設置していた隠しカメラの映像で不倫現場を確認。ハンコ作りに使う刃物を懐に隠し、現場に乗り込むために自宅へ向かう…。

 テハンは、興奮したままソオクの酒場で酒を飲んでいた。ソオクも浮気性のジュンシクに腹を立てていた。荒れるソオクは、閉店時間になっても帰らないテハンと意気投合。互いの正体を知らないまま飲み明かし、ソオクはテハンを家に連れ込む。そして、翌朝…。

●アジコのおすすめポイント:

韓国アートフィルムショーケースの第4弾は、日本で映画を学んだキム・テシク監督のデビュー作。北野武作品を思わせる洗練された脚本と映像が印象に残ります。ニコリとも笑わないおっさん風のパク・クァンジョンと、いかにもプレイボーイでマイペースな男を演じるチョン・ボソクのコンビも絶妙。実は敵同士でありながら、一緒に過ごす内に友情のようなものが芽生えているのもおかしく、一体どうなることかと思いながらも最後まで楽しめます。『ホテル・ビーナス』のチョ・ウンジが、ソオク役で大胆な演技を披露。カメオ出演で、オ・ダルスが出て来るのも見逃せません。

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