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光州5・18

監督:キム・ジフン
原案:パク・サンヨン
脚色:ナ・ヒョン
撮影:イ・ドュマン
編集:ハム・ソンウォン
音楽:キム・ソンヒョン
出演:キム・サンギョン/イ・ヨウォン/イ・ジュンギ/アン・ソンギ/ソン・ジェホ

2007年/韓国
日本公開日/2008年5月10日
カラー/スコープサイズ/ドルビーSRD/121分/PG-12
共同配給:角川映画、CJ Entertainment
(c) CJ Entertainment & KiHweck ShiDae.

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光州5・18(華麗なる休暇/May 18)

story

 新緑のまぶしい5月、青年ミヌ(キム・サンギョン)は心地よい微風を満喫しながらタクシーを走らせていた。両親を早くになくしたミヌは、高校生の弟ジヌ(イ・ジュンギ)の親代わりでもあり、成績のいいジヌがソウル大学に首席で入学することを夢見ている。ミヌは弟と同じ教会に通う看護師シネ(イ・ヨウォン)に片思いをしていて、ジヌは純情な兄をからかいながらも、兄の恋が実ることを願っていた。

 5月18日、ミヌは弟をダシにやっとシネをデートに誘い、3人一緒に映画を観に行く。上映途中、突然、館内に逃げ込んできた青年を、追ってきた兵士が棍棒で激しく殴打。館内は催涙弾の煙りに包まれる。映画館の外は、兵士たちと逃げ惑う青年たちで騒然となっていた。アカ狩りのため、空挺特別部隊の兵士たちが光州に送り込まれてきたのだ。

 この日、チョンナム大学正門前に集まった学生たちが、チョン・ドゥファンの退陣と戒厳軍の撤退を求めてシュプレヒコールをあげ、兵士たちは学生たちに棍棒で殴りかかった。学生も市民も見境なく打ちのめす兵士たちに、ジヌの親友サンピルが殴り殺されてしまう。軍のあまりの仕打ちに、ジヌたちは立ち上がった。ジヌの身が心配で反対したミヌも、巻き込まれて捕らえられ、川に飛び込んでなんとか脱出する。

 そして5月21日、道庁前でデモをしている市民へ、知事が「戒厳軍を撤退させるので解散するように」と呼びかける。市民たちは勝利したと喜び、正午に国歌が流れると誇らし気に唱和した。その時、整列していた兵士たちが一斉射撃を開始。大通りは阿鼻叫喚となり、多くの市民と共にジヌも銃弾に倒れてしまう。たったひとりの愛する家族を奪われたミヌは、シネの父親で元空挺部隊にいたパク・フンス(アン・ソンギ)らと共に、ついに戦う決意をする…。

●アジコのおすすめポイント:

当時、日本では大きく報道されながら、韓国では長らくタブーとされてきた光州事件。軍隊と市民軍という異様な内戦は、なぜ起こったのか? 普通の平穏な暮らしを送っていた人々が、どのようにして立ち上がり、どのように戦ったのかが、克明に描かれています。辛い実話を真正面から描いた作品ですが、ユーモラスな場面も差し込まれ、重たくなり過ぎないよう演出的な工夫もされています。イ・ジュンギ、キム・サンギョンもよいけれど、市民軍を組織するアン・ソンギがやっぱりかっこいいです。

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