マーキュリーマン(Mercury Man)
story
カンボジアで超能力を持つ少年が誘拐され、チベットでは古代から伝わる「月の御符」が盗まれる。残虐なテロリスト、ウサマ・アリ(アノン・サーイセンチャン)の部下アリーナ(メティニー・キンパヨーム)たちが、刑務所からウサマを救い出し、彼が持つ「太陽の御符」と合わせて生じる強大なパワーを悪用しようとしていたのだ。
バンコック。正義感に燃える新米消防隊員のチャーン(ワサン・カンタウー)は、今日も訓練で単独行動をして、本隊から外されてしまう。そんな時、刑務所で火災が発生。一緒に出動したチャーンは、持ち前の行動力で現場に飛び込むが、脱獄中のウサマ一味と買収された刑務所長の取引き場面に遭遇。騒動の中で「太陽の御符」を身体に突き刺され、意識を失ってしまう。
燃えるような熱を感じながら目覚めたチャーンを救ったのは、チベットの寺院からやって来た「月の御符」の守護者プニマ(ジンウィパー・ゲーウガンヤー)だった。彼女は彼が「太陽の御符」のパワーを操る選ばれし者となったことを伝え、パワーをコントロールできるよう指導する。
こうしてチャーンは、妹グレース(パリンヤー・ジャルーンポン)がデザインした耐火性スーツに身を包み、超人マーキュリーマンとして正義と平和を守るために、バンコックの街で活躍するようになる。一方、ウサマたちテロリスト集団は、チャーンの母(ダールーニー・ブリットブンヤーライ)とグレースを誘拐して、チャーンから「太陽の御符」を奪い取り、超能力少年を利用して、脅威的な破壊力を持つミサイルを発射しようとしていた…。
●アジコのおすすめポイント:
いわゆるコスチュームアクションですが、タイだけにアクションシーンは格闘技系のほんものアクションが連続。それもそのはず。アクション監督はあのパンナー・リットグライで、マーキュリーマンを取り巻く女性2人のアクションにもかなり力が入っています。さらに、主人公の妹役で『ビューティフル・ボーイ』のモデルとなった元ムエタイ・チャンピオン、パリンヤー・ジャルーンポンさんが出ているのもポイント。ちゃんと女優になったんですねえ。主演のチャーンを演じるのは、モデル出身のワサン・カンタウー。これまでのタイ俳優とは一味違うさっぱり系イケメンで、本作が俳優デビュー作となっています。
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