闘茶 tea fight(Tea Fight)
story
古都・京都にある老舗「八木茶舗」。美希子(戸田恵梨香)は、今朝もアルバイトをクビになって、朝帰りしてきた父・八木圭(香川照之)に呆れかえっていた。数年前は究極の茶作りに没頭していた彼だったが、最愛の妻(藤田陽子)を亡くしてから、その原因が八木一族に代々伝わる「黒金茶の呪い」にあると信じ込み、店は現在は開店休業状態になっているのだ。
美希子は大学を卒業後、茶を学ぶために台湾へ留学しようと考えていた。しかし圭は「お茶に関わると災いが起きる」と入学願書を破り捨て、まったく聞く耳を持たない。その夜、美希子はバイト仲間の村野(細田よしひこ)と共に、茶屋の蔵に忍び込み、古い書物を発見する。そこには、古代中国から続く謎が書いてあった。
古代中国には「雄黒金茶」と「雌黒金茶」の茶葉を育てる部族がおり、日本から留学していた八木家の先祖が発した発言により、雌国金茶は滅亡。それ以来、八木家は雌国金茶の呪いを受けてきたのだという。だがその呪いは、子孫が奇跡的に残った茶木から雌国金茶を作りだし、宿敵である雄黒金茶に闘茶を挑んで勝てば解けるらしい。そして、美希子と村野は蔵の庭に、雌国金茶の茶木が立っていたことに気づくのだった。
美希子は早速、雄黒金茶を持っているというチャット友達に会うため、台湾へ飛ぶ。しかしそのチャット友達の正体は、闇のお茶市場を開いている台湾マフィアのボス、ヤン(ヴィック・チョウ)の手下だった。そして、彼こそは雄黒金茶の一族の子孫だった。一方、美希子を追って台湾に飛んだ圭も、ルーファ(チャン・チュンニン)という美しい女性と出会う…。
●アジコのおすすめポイント:
お茶の神様・陸羽(エリック・ツァン)の案内で始まるこの物語。アニメーションや幻想的なシーンを盛り込みつつ、因縁のお茶に翻弄される人々の姿をユーモラスに描いています。主人公を演じるのは、中国映画にも出演している実力派の売れっ子俳優、香川照之。その香川さんとすっかり親しくなったというヴィック・チョウは、本作が2度目の映画出演です。全編にお茶の作法やうんちくがちりばめられ、お茶好きな方にも満足の内容。映画を観た後で、きっと中国茶が飲みたくなりますよ。
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