鳥の巣
(Bird's Nest Herzoq & De Meuron in China)
introduction
北京オリンピックのメインスタジアムの設計を請け負ったのは、スイス、バーゼルの建築家集団ヘルツォーク&ド・ムーロンだ。ジャック・ヘルツォークとピエール・ド・ムーロン率いるその事務所は、ロンドンのテート・モダン、ミュンヘンのサッカー場アリアンツ・アリーナ、そして青山のプラダブティック青山店などで知られている。彼らはまた、中国の地方都市・金華市で進行中のもう一つのプロジェクト、金東新区域の都市計画も抱えている。
本作は中国でのヘルツォークとド・ムーロンに密着。独特なフォルムで中国人たちから「鳥の巣」という愛称を与えられた北京オリンピックメインスタジアムが、その全容を現すまでをつぶさにとらえたドキュメントだ。中国の国際進出をかけたオリンピックを象徴する建物と、一地方都市の都市計画という性格の異なる2つのプロジェクトを同時に進める彼らを追ったこの作品は、世界各国で独創的な建築を成功させてきた2人の建築家の創造過程を明らかにしてゆく。
また彼らにとって新たなアイデアの源泉であると同時に、時に大きな障壁ともなる中国の文化や伝統、政治体制が垣間見えるのもこの作品の見どころの1つ。中国側のパートナーや施工主、官僚などプロジェクトに関わる人々へのインタビューからは、中国がこのオリンピックスタジアムに賭ける期待、そして彼らの戦略を伺い知ることができる。
●宣伝担当者のおすすめポイント:
2008年北京オリンピックのメインスタジアムはその独創的な形から「鳥の巣」というニックネームがつきました。手掛けたのはスイスの世界的建築家・ヘルツォーク&ド・ムーロン。中国という異文化の中で、そして立場の違う様々な人々の思惑や狙いが取り巻く中で、彼らはどのようにして鳥の巣を完成させたのか? その知られざる制作過程を、ぜひ本作でお楽しみください。
著名な建築家コンビが、芸術家としてのエゴを押し付けることなく、中国や建設される都市の文化や背景を大切に研究し、様々な試行錯誤を重ねてスタジアムや地方都市を設計・デザインしていく姿勢に好感が持てます。あの鳥の巣を形作った柱は、一体どのようにして建設されていったのか? 色の塗り方、予算削減で諦めた世界最大のルーフ屋根などなど、興味深いエピソードが満載です。(アジコ)
▼公式サイト 閉じる
|