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ファン・ジニ 映画版

監督:チャン・ユニョン
原作:「ファン・ジニ」ホン・ソクチュン
脚本:キム・ヒョンジョン
撮影:チェ・ヨンテク
編集:ナム・ナヨン
衣装:チョン・グホ
音楽:ウォン・イル
出演:ソン・ヘギョ/ユ・ジテ/リュ・スンリョン/ユン・ヨジョン/オ・テギョン/チョン・ユミ/エ・スジョン/チョ・スンヨン

2007年/韓国
日本公開日/2008年9月27日
カラー/スコープ/ドルビーSRD/141分
配給:コムストック・グループ
(c) 2007 Cinema Service Co., Ltd.
2007年 春史大賞映画祭
 照明賞(イム・ジェヨン)/衣装技術賞(チョン・グホ)
2007年 大韓民国映画大賞 新人女優賞(ソン・ヘギョ)

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ファン・ジニ 映画版(黄眞伊/Hwang Jin Yi)

story

 ソンドに一人の男が帰って来る。貧しい身なりをしたその男・ノミ(ユ・ジテ)は、かつて奉公していた両班の屋敷を前に、胸を躍らせていた。幼い頃に遊びで言い交わした娘・チニ(ソン・ヘギョ)がいるからだ。屋敷は主を亡くして没落しかかっていたが、人目に触れぬよう屋敷内で大事に育てられたチニは、美しい女性に成長していた。

 奴婢のノミは使用人として屋敷に迎えられるが、チニには良家との縁談が持ち上がっていた。しかし、婚礼を目前に、チニは出生の秘密を知ってしまう。彼女は父が手ごめにした下女の娘だったのだ。さらに、そのことが嫁ぎ先に知れ、縁組みは破談となってしまう。そして、屋敷からも出なければならなくなる。

 チニは妓生(キーセン)となった母と同じ道を選ぶことを決意。自分を守る妓夫としてノミを選び、自分を抱いて欲しいと願い出る。実は嫁ぎ先にチニの出生の秘密を暴露したのは、彼女を愛しているノミの仕業だった。ノミは「私を許さないでほしい」と告白するが、すべてを失ったチニは無表情のまま、ノミに身体を委ねるのだった。

 チニは明月(ミョンウォル)と名乗り、妓生としての道を歩きはじめるが、ノミは彼女が他の男に抱かれるのに耐えられず、彼女のそばから去ってしまう。

 5年後、チニは様々な芸を身に着け、男たちを知性と教養でやりこめる妓生になっていた。そんなある日、奪ったものを平民たちに分け与える窃盗団が町に出現。盗賊の頭がノミと気づき、チニは逃亡の手助けをするのだが…。

●アジコのおすすめポイント:

ドラマ版は、妓生の舞に魅せられたチニが、天下一の舞手になるために苦労と努力を重ねて行くサクセス・ストーリー仕立てでしたが、映画版のチニは生きるために妓生となり、美貌と知性と教養でのしあがっていきます。そして、生涯の恋人となるのは、妓夫となった幼なじみ。ドラマでは耐える恋をしていたムミョンの役所でしょうか。ケトンやピョクケス、メヒャンなど、同じ役名も出て来ますが、設定は変わっているので、まったく別の物語として観た方がよいでしょう。原作は北朝鮮ニューウェーブ小説として注目された官能的歴史ロマンです。


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