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ハピネス

監督・脚本:ホ・ジノ
撮影:キム・ヒョング
音楽:チョ・ソンウ
出演:イム・スジョン、ファン・ジョンミン、コン・ヒョジン、キム・ギチョン、ユ・スンモク、リュ・スンス

2007年/韓国
日本公開日/2008年12月20日
カラー/ビスタサイズ/ドルビーSRD/124分
配給:エスピーオー
(c)2007 M&FC & Production M.
2007年 大韓民国映画大賞 女優助演賞(コン・ヒョジン)
2007年 青龍映画賞 監督賞(ホ・ジノ)
2007年 韓国映画批評家協会賞 脚本賞(ホ・ジノ)


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ハピネス(幸福/Happiness)

story

 ソウルで自由奔放に生きるヨンス(ファン・ジョンミン)。しかし、経営していたクラブは潰れ、恋人スヨン(コン・ヒョジン)との仲も破綻していた。さらに、酒とタバコにまみれた生活をしていたヨンスは、深刻な肝硬変に侵されていた。恋人と別れ、借金をしている友人にクラブを譲ったヨンスは、久しぶりに母親のもとを訪れ、しばらく海外へ行くと告げる。

 ヨンスが向かった先は、田舎にある療養所「希望の家」だった。バス停の近くにある売店で酒を買い、荷物を置いて縁台に座ると、買物袋を抱えた小柄な女性が店主を待っていた。戻って来た店主に代金を払い、荷物を持って歩き出す彼女を、ヨンスを乗せたタクシーが追い越していった。

 「希望の家」に到着したヨンスが所長に挨拶をしていると、売店で会った女性が入って来た。スタッフのように働く彼女の名前はウニ(イム・スジョン)。彼女も重い肺疾患を患い、もう8年も入所生活を送っていた。初めは「希望の家」の規則や生活に馴染めないヨンスだったが、ウニのおかげで次第に生活にも慣れ、二人はやがて恋をして結ばれる。

 「結婚はしなくていいから、一緒に住みたい」というウニの願いで、二人は療養所を出て、田舎の一軒家で生活を始める。ウニは薬草を採り、ヨンスは力仕事を手伝い、つつましくも幸せな生活を送っていた二人。そして1年が経ち、ヨンスの身体が回復して来た頃に、ソウルの友人がスヨンを連れて遊びにやって来た…。

●アジコのおすすめポイント:

一筋縄ではいかない大人の恋愛模様を描くホ・ジノ監督が、病気が前提の恋愛とその行方をせつなく描きます。病気でなかったら出会うはずもない対照的な二人の恋。最後の恋に賭けた女と、ほんとうの幸せを知ってしまった男の自我と葛藤。大切なものは手放してはいけないと、痛感させられる作品です。珍しくちょいワル女役のコン・ヒョジンですが、なんとイム・スジョンとは同じ歳なんですねえ。

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