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ブラッド・ブラザーズ/天堂口

監督:アレクシ・タン
製作総指揮:ジョン・ウー、テレンス・チャン
脚本:アレクシ・タン、ジアン・ダン、トニー・チャン
撮影:ミッシェル・タビュリオ
編集:チェン・ロン
美術:アルフレッド・ヨー・ウァイ・ミン
衣装:ティム・イップ
音楽:ダニエル・ベラーニネリ
出演:ダニエル・ウー、スー・チー、チャン・チェン、リウ・イエ、トニー・ヤン、リー・シャオルー、スン・ホンレイ

2007年/台湾・香港
日本公開日/2009年2月7日
カラー/シネマスコープ/95分
配給:エスピーオー
2007(c)Fat Penguin Pictures Corporation.
2007年 ヴェネチア国際映画祭クロージング上映作品


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ブラッド・ブラザーズ/天堂口
(天堂口/Blood Brothers)

story

 上海郊外の村。病気の母を抱える青年・フォン(ダニエル・ウー)は、貧しいながらも正直者で欲がなく、将来は幼馴染のスーチェン(ルル・リー)と結婚し、平穏に暮らすつもりでいた。だが、親友のフー(トニー・ヤン)と、その兄カン(リウ・イエ)から「一緒に上海へ行こう」と誘われる。上海に行けば目も眩むような成功が待ち受けていると説得されたフォンは「稼いだ金で家族の生活を楽にしたい」と思い、共に上海へ行くことを決意する。

 フォンとフーは人力車の車夫となるが、相変わらず貧しい生活を送っていた。そんなある日、彼らはカンの働く高級ナイトクラブを訪れる。そこは、とびきり贅沢で刺激的な成功者たちの社交場だった。美貌の歌姫・ルル(スー・チー)を一目見るなり、フォンは彼女の虜になってしまう。しかしルルは、クラブのオーナー、ホン(スン・ホンレイ)の愛人で、純粋さを捨てていないフォンに、闇社会のボスでもあるホンや自分に関わるなと忠告するのだった。

 ある夜、フォンは瀕死の傷を負った男を助ける。その男、マーク(チャン・チェン)はホンの右腕として働くマフィアだったが、ルルと秘かに愛し合っており、ホンを暗殺しようとして失敗したのだだった。不穏な空気が吹き荒れる中、カンに巻き込まれ心ならずも犯罪に手を染めてしまったフォンは、カンやフーと共にホンの組織の組員となり、ホンの命じるまま次々と罪を重ねていく。

 やがて、野望に燃えるカンは組織の中枢へとのし上がっていき、権力に目が眩み始める。繊細なフーは暴力に馴染めず、酒に溺れ出す。そしてフォンは、殺し屋として罪にまみれた生活を続けるか、ルルとの報わぬ恋に走るか、それとも以前の自分に戻るかという人生の選択に迫られていた…。

●アジコのおすすめポイント:

ダニエル・ウー、チャン・チェンと、中華圏でも似ていると言われている2大イケメン・スターが共演したことでも話題になった本作。これにリウ・イエやトニー・ヤンも加わり、まさにイケメン・パラダイス。1930年代の上海を背景に、レトロモダンな男のドラマが展開します。ベースとなった物語は、製作を担当しているジョン・ウー監督の1990年の名作『ワイルド・ブリット』。当時の主演の3人はトニー・レオン、ジャッキー・チョン、レイ・チーホン、そしてチャン・チェン演じるダンディな殺し屋を演じていたのはサイモン・ヤムでした。物語はベトナム戦争や香港暴動の時代を背景にしたジョン・ウー版の方が過激で重いですが、両方を見比べてみるのも面白いでしょう。

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