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スラムドッグ$ミリオネア

監督:ダニー・ボイル
原作:ヴィカス・スワラップ「ぼくと1ルピーの神様」
 (ランダムハウス講談社)
脚本:サイモン・ビューフォイ
撮影:アンソニー・ドッド・マントル
編集:クリス・ディケンズ
音楽:A・R・ラフマーン
美術:マーク・ディグビー
出演:デーヴ・パテル、アニル・カプール、イルファーン・カーン、マドゥル・ミッタル、 フリーダ・ピント

2008年/イギリス
日本公開日/2009年4月18日
カラー/シネスコ/ドルビーデジタル/120分
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
(c)2008 Celador Films and Channel 4 Television Corporation
2008年 英国インディペンデント映画賞
 作品賞/監督賞(ダニー・ボイル)/新人賞(デーヴ・パテル)
2009年 ナショナル・ボード・オブ・レビュー
 作品賞/脚本賞(サイモン・ビューフォイ)
2009年 米国ゴールデングローブ賞
 作品賞/監督賞(ダニー・ボイル)
 /脚本賞(サイモン・ビューフォイ)
 /作曲賞(A・R・ラフマーン)
2009年 米国アカデミー賞
 作品賞/監督賞(ダニー・ボイル)
 /脚色賞(サイモン・ビューフォイ)
 /撮影賞(アンソニー・ドッド・マントル)
 /編集賞(クリス・ディケンズ)/録音賞
 /音楽賞(A・R・ラフマーン)/歌曲賞(「Jai Ho」)

ボストン映画批評家協会賞・作品賞/ロサンゼルス映画批評家協会賞・監督賞/ワシントンDC映画批評家協会賞・作品賞・監督賞・脚本賞/フロリダ映画批評家協会賞・作品賞・監督賞・脚本賞/シカゴ国際映画祭・観客賞/シカゴ映画批評家協会賞・監督賞・脚本賞/ヒューストン映画批評家協会賞・監督賞・脚本賞/セントルイス映画批評家協会賞・監督賞/トロント国際映画祭・観客賞/サンディエゴ映画批評家協会賞・作品賞・監督賞・脚本賞/ダラス・フォートワース映画批評家協会賞・作品賞・監督賞/ニューヨーク・オンライン批評家協会賞・作品賞・監督賞・脚本賞/フェニックス映画批評家協会賞・作品賞・監督賞・脚本賞/オースティン映画祭・観客賞/サテライト賞・作品賞・監督賞/放送映画批評家協会賞・作品賞・監督賞・脚本賞/女性映画ジャーナリスト同盟映画賞・作品賞・監督賞/他
(2009年4月現在)

*総計74本の映画賞を獲得。日々記録を更新中。



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スラムドッグ$ミリオネア
(Slumdog Millionaire)

story

 インド中の人々が、テレビに釘付けになっている。大人気番組「クイズ$ミリオネア」が、番組史上で最高にエキサイティングな瞬間を迎えているのだ。挑戦者はスラム出身の18歳、ジャマール・マリク(デーヴ・パテル)。学校に行ったこともない彼は、次々に難解な質問に正解を出し続け、あと1問で2000万ルピーを手にするところまで来ていた。

 しかし、番組のホスト、プレーム・クマール(アニル・カプール)にとって、このなりゆきはおもしろくない。クマールはこっそりと警察に連絡し、1日目の収録が終了したところでジャマールを逮捕させてしまった。どんなずるい手段を使ったのかと尋問され、拷問を受けるジャマール。単に本当に答えを知っていただけだと主張する彼は、これまでに出された質問ひとつひとつについて、その答えを知ることになった過酷な過去を話し始めた…。

 ジャマール(アユシュ・マヘシュ・クヘデカール)と兄のサリーム(アジャルディン・モハメド・イスマイル)は、幼い頃、目の前で母を亡くし孤児になった。ある日、ふたりは、ひとりポツンと立っている女の子を発見する。放っておけという兄の言葉に逆らって、ジャマールはその孤児の女の子ラティカ(ルビアナ・アリ)を仲間に招き入れる。友人になったラティカ、ジャマール、サリームの3人は、自分たちを三銃士に見立て、手を取り合って生きていく。

 やがて、野良犬のような生活を送っていた3人は、親切な顔をした男に保護される。しかし、その男たちは浮浪児たちを集め、インチキ商売をさせて金を巻き上げる悪党一味だった。身の危険が迫った時、サリームの機転で3人は逃げ出すが、ラティカとは離れ離れになってしまう。

 再び2人きりになったジャマールとサリームは、電車の中で盗みを働いたり、タージ・マハルで観光ガイドのフリをして金を稼ぎ、なんとか生き延びていく。どんな苦労にさらされながらも、まっすぐな心と誠実さを失わないジャマールだったが、サリームは金とパワーに貪欲になっていき、兄弟の溝は深まっていく。そんなジャマールの心の支えは、幼なじみのラティカだった。

●アジコのおすすめポイント:

『トレインスポッティング』のダニー・ボイル監督が、インドを舞台に躍動感と生命力に溢れる痛快作を作ってくれました。逆境の中で育っていく主人公3人は、幼年期から少年、青年と3世代に渡って描かれます。特に幼いちびっこのジャマールとサリームは印象的。純粋で真面目なジャマールと、ずる賢い兄のサリームは、次第に生きる道が分かれて行きますが、兄弟愛もしっかり描かれています。成長したラティカ役のフリーダ・ピントは、ハリウッドも注目するアジアン・ビューティ。感動のラストに続くエンドロールでは、お約束のダンスシーンもあります。さらに、インドの名優アミタブ・バッチャンがカメオ出演。インド映画ファンにも、洋画ファンにも楽しめる作品となっています。


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