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さそり

監督:ジョー・マ
原作:篠原とおる「さそり」(小池書院)
脚本:ジョー・マ、ファイヤ・リー
撮影:ジョー・チャン
編集:アズラエル・チャン
アクション監督:ウォン・ワイファイ
音楽:吉川清之
主題歌:「怨み節」(歌/中村 中)
出演:水野美紀、ディラン・クォ、サム・リー、ブルース・リャン、エメ・ウォン、石橋凌、夏目ナナ、ラム・シュ、サイモン・ヤム

2008年/日本
日本公開日/2009年8月8日
カラー/ビスタサイズ/ドルビーデジタル/100分/R-15
配給:アートポート
(c)2008 篠原とおる/アートポート


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さそり(Sasori)

story

 刑事のケンイチ(ディラン・クォ)との結婚を控え、幸せな毎日を送っていた松島ナミ(水野美紀)。だが、彼の自宅でひとり留守番をしていた時、突如、赤城(ブルース・リャン)、チョンロン(サム・リー)、セイコ(エメ・ウォン)らの暗殺集団に襲われた彼女は脅され、ケンイチの命と引替えに、ケンイチの父と妹を殺害してしまう。

 凶悪犯として逮捕された彼女は女子刑務所に入所するが、そこで待ち受けていたのは、所長(ラム・シュー)によるセクハラと、女囚たちのボスであるエリカ(夏目ナナ)による私刑の洗礼だった。耐え続けるナミだったが、面会に訪れたケンイチに首を絞められ「殺してやる!」と罵倒されたことで、自らも死にたいと願う。

 一方、刑務所内では所長公認のもと、檻の中で殺人バトルが行われていた。そんな状況下で生き抜くため、自らの拳を武器に変えたナミは、就寝中のエリカの部下を絞殺。犯人がナミだと察した所長は、エリカに密告し、シャワールームにいる彼女を襲わせる。壮絶な格闘の末、ついにエリカの息の根を止めたナミだったが、屋外に吊るされる体罰を受け、瀕死状態のまま、森に捨てられてしまうのだった。

 数日後、地獄からナミを助けたのは死体収拾人と呼ばれる謎の男(サイモン・ヤム)だった。自分を戒めた者への復讐を誓う彼女に、男は過酷な訓練を開始。刺客として生まれ変わったナミは、彼から手渡された日本刀を背負い、再び街に舞い戻る…。

●アジコのおすすめポイント:

篠原とおる原作のコミックを梶芽生子主演で映画化した『女囚701号/さそり』(72年)は、カルトムービーとして人気が高くシリーズ化され、『キル・ビル』や『親切なクムジャさん』にも影響を与えたと言われています。その『さそり』を、水野美紀主演で再映画化。香港を舞台に、香港のスタッフ&キャストと組み、水野美紀が香港アクションに挑むという大胆な作品となりました。まさに体当たりのアクションと演技を披露した水野美紀、難しい役所を演じたディラン・クォ。『ファイティング・ラブ』『サウンド・オブ・カラー/地下鉄の恋』や『雨音にきみを想う』など、素敵なラブストーリーを手がけてきたジョー・マ監督にとっても、本作はかなりの挑戦になったようです。セリフは日本語(吹替)ですが、無国籍な作品になっているので、広東語版も観てみたいところです。

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