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キッチン/3人のレシピ

監督・脚本:ホン・ジヨン
撮影:チェ・サンムク
編集:ソン・スア
音楽:キム・ジュンスン
美術:キム・スンジュ
出演:チュ・ジフン、シン・ミナ、キム・テウ、チョン・ヘジン、パク・サンフン

2009年/韓国
日本公開日/2009年10月3日
カラー/スコープサイズ/ドルビーSRD/102分
配給:ショウゲート
(c)2009 Soo Film

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キッチン/3人のレシピ(The Naked Kitchen)

story

 天使のように天真爛漫で純粋無垢なモレ(シン・ミナ)は年上のサンイン(キム・テウ)と結婚して1周年。お兄さんのようなサンインのことが大好きで、趣味の絵を活かした日傘のお店を営みながら、甘い新婚生活を楽しんでいる。

 しかしある日、モレは開館時間外にこっそり忍び込んだ現代アートの展示会で、不思議な青年ドゥレ(チュ・ジフン)と出会う。隠れた窓際で距離が近づきすぎた二人。彼らを包む眩しい陽射しに理性は遮られ、関係を交わしてしまう。

 会社を辞めて、フレンチ・レストランを開こうと思うと打ち明けるサンインに、名前も住んでるところも何も知らない彼との出来事を伝え、謝るモレ。サンインは憤りながらも、正直に伝えたモレのために忘れようとする。

 やがて、サンインに料理を教える為、パリから腕のいいシェフがやってきた。2人の家に住み込むことになったそのシェフは、あの日モレが出会ってしまったドゥレだった。居候することになったドゥレ、モレとサンイン3人の奇妙な共同生活が始まった。

 自由奔放でパリ仕込の天才的な腕を持つ若きフレンチシェフのドゥレをサンインは信頼し、ドゥレはサンインを兄貴と慕っている。だが、モレは落ち着かない。「サンインさん以上にモレを好きになったら?」ドゥレにそう言われ、また彼が過去に深刻な病気を経験し、身体に傷を持っていることを知ったモレは、徐々に彼に惹かれ始める…。

●アジコのおすすめポイント:

『アンティーク』の後に公開を予定されていた本作ですが、只今、再起復活をめざして精進中のチュ・ジフンのおかげで、晴れて公開されることになりました。『キッチン』というタイトルやシン・ミナのヘアスタイル、映画の雰囲気などから、つい吉本ばななの原作かと思ってしまうのですが、本作はオリジナル脚本。人も羨むアツアツの若夫婦の間に、突如、フランスからやって来た青年シェフが割り込んで来る、という恋愛の不条理をシャレたタッチで描いています。この究極のトライアングルがどのような形に帰結するかを、おいしそうなお料理の数々と共にお楽しみください。

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