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アバンチュールはパリで

監督・脚本:ホン・サンス
撮影:キム・フングァン
音楽:オ・ジョンワン
主題曲:ベートーベン
   「交響曲第7番イ長調Op.92 第2楽章 Allegretto」
出演:キム・ヨンホ、パク・ウネ、ファン・スジョン、イ・ソンギュン、キ・ジュボン、ソ・ミンジョン、キム・ユジン、チョン・ジヘ

2009年/韓国
日本公開日/2009年10月17日
カラー/1:1.85/ドルビーデジタル/144分
配給:ビターズ・エンド
2008年 ベルリン国際映画祭コンペティション部門参加作品
2008年 韓国映画評論家協会 作品賞/脚本賞(ホン・サンス)
2008年 釜日映画賞 作品賞

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アバンチュールはパリで(Night and Day)

story

 国選画家のソンナム(キム・ヨンホ)は、留学生に誘われてマリファナを吸ったことがばれ、警察に発見されるのを恐れて、妻をソウルに残したまま憧れだったパリへやって来る。民宿に泊まり、街をぶらつくソンナム。すれ違った若い韓国人カップルの後姿を見ながら「あんな恋愛は二度とできない」と思うのだった。

 ある日、街にでかけたソンナムはすれ違った女性から声をかけられる。「笑わせるわね。覚えてないの?」すっかり忘れていた彼女は、10年前に別れた恋人のミンソン(キム・ユジン)だった。カフェで昔話をしていると、通りかかった若い女性がミンソンに挨拶をして立ち去った。「あの子、ひどく現実的なの」ミンソンは彼女が嫌いらしい。ソンナムはほろ酔い加減のミンソンの誘惑から逃げ帰る。

 昼はだらだらと過ごし、夜は妻(ファン・スジョン)に電話する毎日のソンナムを見兼ね、宿主(キ・ジュボン)が観光案内役として留学生のヒョンジュ(ソ.ミンジョン)を紹介する。ソンナムは画学生の彼女と二人でオルセー美術館を訪れ、クールベの「世界の起源」を鑑賞。さらにヒョンジュからルームメイトを紹介されるが、それは先日カフェで見かけたユジョン(パク・ウネ)だった。

 太陽のように溌溂としたユジョンが気になるソンナム。その後、街でばったり再会した二人はカフェに入ることに。「これは奇跡だ。こんな奇跡があるから人は生きていけるのかも」と心の中で呟くソンナムだったが、裏腹にユジョンはそっけない態度をとり続ける…。

●アジコのおすすめポイント:

芸術の都パリを舞台に、画家の中年男と若く美しい留学生が恋のアバンチュールを繰り広げる…というと、ロマンチックに聞こえますが、そこはホン・サンス監督。現実はもっとみっともなくて滑稽だ、というのをユーモラスに見せてくれます。理由ありの中年男とこれまた理由ありの留学生、そこに昔の恋人やら、彼に憧れる留学生も混入し…果たしてこの恋の顛末は…? 懲りない男の頭の中が透けるような物語ですが、そいうところも人間くさくて愛おしいと思わせるのが、ホン・サンスの手腕かもしれません。

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