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きみに微笑む雨

監督:ホ・ジノ
脚本:ホ・ジノ
撮影:
編集:
音楽:
出演:チョン・ウソン、カオ・ユアンユアン

2009年/韓国・中国
日本公開日/2009年11月14日
カラー/ビスタサイズ/ドルビーSRD/100分
配給:ショウゲート
(c)2009 PANCINEMA Corp., Zonbo Media

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きみに微笑む雨
(好雨時節/A Good Rain Knows)

story

 韓国の建設重機会社に勤務するドンハ(チョン・ウソン)は、新婚旅行に出かけた同僚の代理で中国・成都に出張する。空港に迎えに来ていた支社長と杜甫草堂に観光に出かけたドンハは、園内を散策中に聞き慣れた声を耳にする。声を追うドンハの前に現われたのは、英語ガイドのメイ(カオ・ユアンユアン)。10年以上前、アメリカ留学中に知り合った旧友だった。

 その夜、ドンハとメイは久々の再会を祝いビールで乾杯する。ホロ酔いのドンハは大学時代にメイを好きだったと告白。メイは当時、ドンハが日本人女性に惚れていたはずと言い返し、彼が帰国前に贈った自転車を売り払ったと涼しい顔。やや傷ついたドンハはメイの記憶違いを証明すると言い張る。

 翌日、商談を終えたドンハは、四川大地震の爪痕を目の当たりにし、ショックを受ける。夜に再び会ったドンハとメイは夕食後の散歩を楽しみ、人々がダンスに興じる広場に行き着く。2人がワルツを踊っていると、雨が降り出してくる。近所の軒下に駆け込んだメイは杜甫の詩「良き雨は降る時を知っている」を引用し、彼が以前、詩人になりたがっていたことを思い出させる。

 帰国の日、空港に向かう車中でドンハは旧友ベンが送ってきた写真を見て微笑む。そこにはサイクリングを楽しむメイの姿があった。その写真をメイに転送した直後、彼女から「渡したいものがあるから空港に見送りに行く」と連絡が入る。出国まで見送るという支社長を必死に追い返したドンハは、メイと一緒に過ごすために中国滞在を伸ばす決意をするのだが…。

●アジコのおすすめポイント:

留学時代に思いを寄せていた女性と10年ぶりに再会した男が、今度こそ愛を逃すまいと頑張る物語。大人のほろ苦い恋愛を描いてきたホ・ジノ監督が、今回はピュアでストレートな恋模様を描きます。ラストも希望があり、幸せな余韻が。これは監督が新婚なせいかも? 舞台は四川省の成都。四川大地震後に発足した四川プロジェクト3部作の1本(現代編)でしたが、独立した長編映画となりました。(過去編と未来編の2本は、『愛してる、成都』というタイトルで今年の東京国際映画祭で上映されています。)


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