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悲しみよりもっと悲しい物語

監督・脚本:ウォン・テヨン
撮影:イ・モゲ
照明:オ・スンチョル
美術:チョ・グニョン
出演:クォン・サンウ、イ・ボヨン、イ・ボムス、チョン・エヨン、イ・ハヌィ、チョン・ジュノ、イ・スンチョル、ナム・ギュリ、ナム・フングク

2009年/韓国
日本公開日/2010年2月27日
カラー/ビスタ/ドルビーSRD/105分
配給:エスピーオー
(c)2008 Core Contents Media

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悲しみよりもっと悲しい物語
(悲しみよりもっと悲しい物語/More Than Blue)

story

 ドラマの主題歌をレコーディング中のイ・スンチョル(イ・スンチョル)は、歌の内容が気に入らない。他にいい曲はないものかと車の中で社長(チョン・ジュノ)と話しているところへ、運転手が流した曲が気に入り、2人はその音源の持ち主を訪ねる。そして、今は喫茶店の店主をしている男から、その曲を作ったクリームという女性にまつわる悲しい物語を聞かされるのだった。

 少年時代に父を病気で亡くし、母にも去られたチョルギュ(クォン・サンウ)の前に、突如、自由奔放な女子高生ウォン(イ・ボヨン)が現れる。大きな家に1人は広過ぎるから一緒に住んであげる、と転がり込んできた彼女は、両親と妹を交通事故で一度に失っていた。父と同じ病気が発症する不安を抱えながらも、チョルギュはウォンと生活を始める。

 それ以来、2人は時には家族や友人のように、時には恋人のように一緒に生きてきた。互いに呼び名をつけ、チョルギュはケイ、ウォンはクリームと呼び合っていた。若夫婦のようにも見える2人だったが、ケイは自分の病気とクリームの将来のことを考え、決して愛の言葉を交わさない。「お前がいい男を見つけて結婚すること」それがケイの夢だった。

 ラジオ局のディレクターとなったケイに、同じラジオ局で作詞家として働いているクリームが、「好きな人ができた」とある日突然告げる。相手は、医療番組に出演している歯科医ジュファン(イ・ボムス)だった。ケイはその日から、あの手この手を使ってジュファンの身辺や身元を調査。申し分のない男とわかるが、ジュファンにはすでに婚約者のジュナ(チョン・エヨン)がいた。

 ケイはジュナの派手な男性関係をつかみ、ジュファンと別れさせるために病気のことを告白するのだが…。  

●アジコのおすすめポイント:

韓国悲恋ドラマの王道ともいえる純愛・難病ストーリーですが、この作品のよいところは全体が明るいトーンになっていること。病気のことを隠しながらも、ひょうひょうと生きているケイことクォン・サンウ。感情に素直で屈託のないクリームことイ・ボヨン。この2人に突如巻き込まれる実直な男ジュファンことイ・ボムス(2枚目役です)。ネタバレになるので詳しくは書けませんが、とにかくこの3人の心の動き、それと婚約者ジュナの存在も効いています。余談ながら、クォン・サンウの新婚生活ってこんなかなあ…と思わせるような、微笑ましい普段着の生活シーンもあり。号泣ものに弱い方はハンカチをお忘れなく。

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