ニンジャ・アサシン(Ninja Assassin)
story
ドイツ、ベルリン。欧州警察組織ユーロポールの科学捜査官ミカ・コレッティ(ナオミ・ハリス)は、妙な動きをしている莫大な額の金の流れに偶然気づく。それは一連の政治家暗殺と、極東からと思われる正体不明の暗殺者の闇ネットワークを結びつけるものだった。
最初は上司のライアン・マスロー(ベン・マイルズ)も相手にしなかったが、彼女はユーロポールの最高機密ファイルを調べ、相次ぐ殺人事件に隠された真実をつかもうとする。だが、そのために彼女自身が暗殺のターゲットとなり、闇の一族は彼女を永遠に葬り去るために、恐るべき腕をもつ武(リック・ユーン)率いる暗殺者の一団を送り込んでくる。
間一髪の窮地からミカを救ったのは、闇から現れたもう一人の男、雷蔵(Rain)だった。かつては彼も、幼い頃に伝説の秘密組織「小角(おづぬ)の一族」によって拾われ、育てられた。抜きん出た才能を持つ雷蔵は武と競いながら、最強の殺し屋に鍛え上げられたのだ。そこには、幼い頃から雷蔵を助け、密かに心を通わせた霧子(アンナ・サワイ)もいた。しかし、心優しい霧子は自由を求めて脱走を企て失敗し、武の手で処刑される。
やがて成長し、殺し屋としての初仕事を終えた雷蔵だったが、女忍の処刑を命じられたことで反旗を翻す。激しい闘いの果てに一命を取り留めた彼は、じっと息をひそめ、復讐のチャンスを待っていたのだった。一族の長・役小角(えんのおづぬ/ショー・コスギ)を倒すために。
●アジコのおすすめポイント:
なんといっても最大の見所は、毎日6時間のトレーニングを半年も続けたというRainの鍛えられた肉体。痛々しいほどの傷だらけメイクですが、もともと唱って踊れるスーパースターだけに、その情感の隠ったアクションはスタッフも絶賛。組込まれたアクションの数も半端ではなく、いわゆる忍術をベースに、太極拳、クラビクラボン(タイ剣術)、トリッキング、カリ、バルクール、フリーランニング…とアクション好きな方ならその凄さがよくわかるであろう技がてんこ盛り。さらに今回は、特撮に頼らない生身のアクションを目指し、忍者たちは世界チャンピオンやその道の達人たち、ジャッキー・チェン、ドニー・イエンらのスタントチーム・メンバーなどが集められています。これはもう忍者というよりアスリートの域。ちなみに、役小角は奈良時代の実在の人物で、役行者(えんのぎょうじゃ)役小角(えんのおづの)と呼ばれていた人です。日本人的には?な部分もあるかもしれませんが、随所にこだわりを持って作ってあるようなので、ハリウッド流のリスペクトと捉えましょう。ドラマ部分も結構楽しめます。スプラッターな場面だけは目をつぶり、Rainとアクションに注目してください。続編もあり?
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