TSUNAMI/ツナミ(海雲台)
story
2004年、全世界に大きな衝撃を与えたインドネシアの津波。当時、遠洋漁船にのってインド洋に出ていたマンシク(ソル・ギョング)は、予期せぬ津波に巻き込まれ、ほんの一瞬の判断ミスで、幼なじみヨニ(ハ・ジウォン)の父親を死なせてしまう。
5年後、海辺のリゾート地・ヘウンデ(海雲台)で、妻に去られたマンシクは残された息子と共に暮らしていた。一方ヨニは、港の一角で小さな店を営んで生計を立てていた。「ヨニを頼む」という遺言に従い、なにかとヨニの面倒をみるマンシクだったが、事故の責任を感じて、ずっとヨニへの想いを伝えることができないでいた。
マンシクの弟で海洋救助隊員のヒョンシク(イ・ミンギ)は、海の見回りをしていた時、誤って海に転落した女子大生ヒミ(カン・イェウォン)を救助する。自分を助けてくれた純朴な青年に一目惚れしたヒミは、大胆な愛情表現で猛烈にアプローチ。ヒョンシクの行く先々に現れては彼を振り回し、やがてデートの約束をするようになる。
地震学者のキム・フィ(パク・ジュンフン)は、ヘウンデ一帯の地殻の動きが尋常でないことを察知し、現地を訪れる。そこで7年前に離婚した妻ユジン(オム・ジョンファ)と娘のジミン(キム・ユジョン)に偶然、再会する。広告代理店で働くユジンは、大きな国際会議の仕事でヘウンデを訪れていたのだ。キムは7歳になった娘が自分の存在を知らないことに複雑な思いを感じる。
マンシクはヨニの自分への思いを知り、素敵なプロポーズを準備する。ヒミの思いを信じることにしたヒョンシクは、彼女へのプレゼントを用意して初めてのデートに向かおうとしていた。ユジンはジミンを部屋に残したまま、国際会議へと向かう。
その時、キムの予想していた事態が起こる。地震で日本の対馬が沈下したため、メガ津波が発生! 100万人の行楽客で賑わうヘウンデに、時速800kmの猛スピードでメガ津波が押し寄せようとしていた…。
●アジコのおすすめポイント:
昨年の夏、韓国で1300万人を動員する大ヒットとなった話題作『海雲台』がついに登場! 邦題『TSUNAMI/ツナミ』と装いもあらたに、超吹替版での全国ロードショーとなりました。04年にインドネシアを直撃した津波にヒントを得たユン・ジェギュン監督が、もしも海雲台(ヘウンデ)にこのメガ津波が押し寄せたら…をテーマに作り上げた作品。迫力あるリアリティを生み出すため、CGはハリウッドのハンス・ウーリック(『デイ・アフター・トゥモロ−』『パーフェクト・ストーム』)に監督を依頼しています。主演はソル・ギョング、ハ・ジウォン、パク・チュンフン、イ・ミンギなどなど豪華な布陣。前半に展開する様々な人間ドラマが、すべてを呑み込むメガ津波に翻弄されていきます。ゆえに、後半はハンカチ必携! アジコ的にはイ・ミンギのエピソードがツボでした。吹替版では彼の朴訥な方言(役柄ではかなりの釜山訛り)が活かされているでしょうか? チンピラ役のキム・イングォンもいい味を出してます。
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