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今、このままがいい

監督・脚本:プ・ジヨン
撮影:カン・ドンホ
出演:シン・ミナ、コン・ヒョジン、チュ・グィジョン、ムン・ジェウォン、キム・サンヒョン、ペ・ウンジン

2008年/韓国
日本公開日/2010年2月27日
カラー/1.85:1/ドルビーデジタル/HD→35mm・DV Cam/90分
配給:「真!韓国映画祭」配給委員会
(c)2009 INDIESTORY Inc.

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今、このままがいい(Sisters on the Road)

story

 故郷の済州島を離れ、ソウルで働いていたミョンウン(シン・ミナ)は母(チュ・グィジョン)が亡くなったという知らせを受けて、久しぶりに帰郷する。彼女を迎えたのは異父姉のミョンジュ(コン・ヒョジン)と、姉妹が幼い頃から同居してきたヒョンアおばさん(キム・サンヒョン)だった。

 地元の市場で母から譲り受けた魚屋を営んでいるミョンジュはシングル・マザーとして娘(ペ・ウンジン)を育てていたが、父親の顔を知らずに育ったミョンジュはそんな彼女に複雑な思いを抱いていた。

 母の葬式が終わり、すぐに普段通りの生活を始めるミョンジュ。一方、ミョンウンは、高校生の時に見つけた手紙に書かれていた住所を手がかりに自分の父親ヒョンシク(ムン・ジェウォン)を探すことを決意し、彼の顔を知っているミョンジュに一緒に行ってほしいと頼む。

 飛行機嫌いのミョンジュの言葉に従って船で本土に向かった2人。船の中で男たちと談笑するミョンジュに対してミョンウンは「お酒を飲まない。男とベタベタしない。勝手な行動をとらない」ことを約束させる。一方、ヒョンアおばさんと家に残ったミョンジュの娘は、同じ町に住む実の父親に複雑な思いを抱いていた。

 やがて、ミョンウンが運転する車の助手席に乗ったミョンジュは、少しずつヒョンシクの思い出を語り出す。自分を助けてくれたのが最初の出会いだったこと。とても優しい人で、皆でよく遊んだこと。日本へ行ってしまったこと…。しかし、途中で立ち寄った食堂でミョンウンが酒を飲み、車中で口論になった2人は思いがけない事故に遭ってしまう。

●アジコのおすすめポイント:

韓流スターでもあるシン・ミナとコン・ヒョジンの2大女優が競演! 都会で働きクールな生活をしている妹をシン・ミナ、郷里で魚屋を営んでいる威勢のいい姉をコン・ヒョジンが、それぞれハマリ役で演じています。そえゆえについ、対照的な性格の異父姉妹による葛藤が物語のメインと思ってしまうのですが、ベースになっているテーマは父親の不在。未婚の母だった母にも姉にも相手の男性がいて、実の父親と娘との関係が平行して描かれていきます。そして明かされる驚愕の真実!…は映画館でどうぞ。監督は実際に済州島出身のプ・ジヨン。姉との旅行からアイデアをえたという本作で監督デビュー。シン・ミナもコン・ヒョジンも出演作の中で最も気に入っている作品として、韓国では2人でPRをかって出ています。そして今回は、真!韓国映画祭のプレミア上映舞台挨拶のため、シン・ミナが単独来日をしました。その模様はこちらをご覧ください。

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