ハーモニー/心をつなぐ歌 (ハーモニー/Harmony)
story
チョンジュ女子刑務所。お腹の子を夫の暴力から守るために殺人を犯して服役中のジョンへ(キム・ユンジン)は、獄中で出産した息子ミヌ(イ・テギョン)と過ごす一日一日を大切に暮らしている。生後18ヶ月になると子供を手放さなくてはならないという現行法により、ジョンヘがミヌを育てられるのはあと半年。身寄りのないジョンへは、子どもを養子に出すことにしていたのだ。
同じ部屋で暮らすのは、生活苦から詐欺を働いた元クラブ歌手のファジャ(チョン・スヨン)、ヘッドロックによる過失致死罪で服役中の元プロレスラーのヨンシル(パク・ジュンミョン)、夫とその浮気相手を殺害した罪で死刑宣告を受けたムノク(ナ・ムニ)。彼女たちや新入りの心優しいコン監守(イ・ダヒ)に見守られ、ジョンへは残された期間に目いっぱいの愛情をミヌに注ごうと決意していた。
そんなある日、慰問にやって来た合唱団の歌声に感銘を受けたジョンへは、自分たちで合唱団を結成しようと思い立つ。半年間で成果を上げることを条件に、所長(ムン・ギョンミン)から結成の許可を得た彼女は、成功すればミヌと外泊してもよいという約束まで取り付け、早速メンバー集めを開始する。
元音大教授のムノクを指揮者に、練習の日々が始まった。しかし、ミヌが泣いて耳をふさぐほどの極度の音痴のジョンヘをはじめ、個性の強いメンバーたちの息はなかなか合わない。そんな不協和音ばかりの集団を救ったのは新しく収監されたユミ(カン・イェウォン)だった…。
●アジコのおすすめポイント:
実在する女子刑務所を舞台に撮影された感動ストーリーです。囚人たちが暮らす部屋など、意外に普通で明るいのは演出のせいかと思っていたのですが、この映画のため特別に刑務所内での撮影が許可され、そのときの雰囲気を再現してあるのだとか。主演のキム・ユンジンは、シナリオに惚れ込み、3年ぶりの韓国映画主演を即決。これまでのイメージとは違い、気丈だけど音痴な母親役をコミカルに演じています。またミュージカル界のマドンナと呼ばれるパク・ジュンミョンとチョン・スヨンが囚人役を演じているのもポイント。そして、なによりも一番印象に残るのがベテラン女優のナ・ムニ。いくつものストーリーが重ね合わされ、最後の最後まで涙を誘うので、大きなハンカチのご用意を!
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