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再会の食卓

監督:ワン・チュエンアン
脚本:ワン・チュエンアン、ナー・ジン
撮影:ルッツ・マイテマイヤー
編集:ウー・イーシィアン
音楽:ニナ・パン
出演:リサ・ルー、リン・フォン、シュー・ツァイゲン、モニカ・モー

2009年/中国
日本公開日/2011年2月5日
カラー/ビスタサイズ/ドルビーSR・ドルビーデジタル/96分
配給:ギャガ
2010年 ベルリン国際映画祭
 銀熊賞=最優秀脚本賞:(ワン・チュエンアン、ナー・ジン)


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再会の食卓(団圓/Apart Together)

story

 上海で暮らすユィアー(リサ・ルー)のもとに届いた1通の手紙。そこには、かつて生き別れた夫イェンション(リン・フォン)が40数年ぶりに台湾から帰ってくると記されていた。しかし、ユィアーにはすでに新しい家族がいた。

 夫・シャンミン(シュー・ツァイゲン)、イェンションとの息子である長男、2人の娘、娘婿、そして2人の孫。一家にとって、イェンションの来訪は驚き以外の何物でもなかったが、心優しいシャンミンの計らいでご馳走をふるまい、寝床まで用意して、精一杯イェンションをもてなす。

 イェンションは長い台湾生活によって、上海語が話せず、聞き取るのがやっとになっていた。高層ビルが建ち並ぶ街並みにもかつての面影を見出すことはできない。ユィアーと孫のナナ(モニカ・モー)に連れられて、ユィアーたちが購入した建設中の高層マンションを見学に行ったイェンションは、ユィアーと2人きりになった時、ついに本音を切り出す。「ユィアー、君を台湾に連れて行くために来たんだ」

 イェンションが国民党軍の兵士だったため、中国に残されたユィアーの人生は過酷なものだった。文化大革命の時には身投げを考え、それを救ってくれたのがシャンミンだった。しかし、イェンションの予期せぬ告白に「生き延びるだけで精一杯だったわ。幸せだったのはあなたと過ごした日々だけ」と、ユィアーの心は揺れ動く。

 普段は買わない高級な蟹を買ってきて客人もてなすシャンミンに、ユィアーはなかなか話を切り出せない。やっとの思いでイェンションが願い出ると、シャンミンはこのことを察していたのか、「ユィアーのしたいようにすればいい。もうわしと苦労することはない」と静かに答えるのだった。そして、離婚届を出しに役所へ行くのだが…。

●アジコのおすすめポイント:

ご馳走が並ぶ食卓を囲んで、男と女、妻と夫、両親と子ども、そして孫たちといった様々な思惑が入り乱れながらも、人情の暖かさや深さを感じる物語です。大恋愛の末、結婚1年目で引き裂かれた夫婦。40年間ずっと支えてくれた優しい夫。その夫は神のごとく妻の気持ちを察し、喜んで離婚しようとするものの、動乱気の婚姻で籍がなく、離婚するために結婚することになる皮肉。「愛」と「恩」の狭間で揺れ動くのは名女優のリサ・ルー。夫2人も含めて3人の名優たちの演技が堪能できます。食事のシーンがたくさん登場しますが、その移り変わりと共に人生の機微を味わってください。観賞後はきっと、中華料理が食べたくなりますよ。


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