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MAD探偵/7人の容疑者

監督:ジョニー・トー、ワイ・カーファイ
脚本:ワイ・カーファイ、アウ・キンイー
撮影:チェン・シウキョン
編集:Tina Baz
美術:レイモンド・チャン
音楽:グザヴィエ・ジャモー
出演:ラウ・チンワン、アンディ・オン、ラム・カートン、ケリー・リン、ラウ・カムリン、チョン・シウファイ、ラム・シュ

2007年/香港
日本公開日/2011年2月19日
カラー/シネスコ/89分
配給:彩プロ
(c)2007 One Hundred Years Of Film Company Limited
2008年 香港評論家学会賞
 最優秀脚本賞(ワイ・カーファイ、アウ・キンイー)
2008年 ASIAN FILM AWARD
 脚本賞(ワイ・カーファイ、アウ・キンイー)



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MAD探偵/7人の容疑者(神探/Mad Detective)

story

 5年前。西九龍署・刑事課へ配属された新人のホー刑事(アンディ・オン)は、そこで奇妙な犯罪検証を行う先輩のバン刑事(ラウ・チンワン)に出会う。彼は自身を被害者と同じ状況に置くことで、真犯人を突き止めていた。他に類を見ない直感と推理力。だが、上司(エディ・コー)の定年退官に際し、祝福の意味で自らの右耳を切り落とすという常軌を逸した行動に出てしまう…。

 1年半前。夜間、犯罪捜査の張り込みを行っていたコウ(ラム・カートン)とウォン(リー・コッロン)。二人は容疑者を追いかけて森へ入るが、ウォン刑事は茂みに足を取られて出遅れ、コウ刑事は相手ともみ合った末に惜しくも取り逃がす。そして、後に続いたはずのウォン刑事は、なぜかその場から失踪してしまう…。

 現在。奇行が原因で刑事をクビになったバンのマンションヘ、ホー刑事が現れる。5年前、わずか2日間のみ部下として働いた彼は、バンの洞察力に畏敬の念を抱いていた。張り込み中に姿を消したウォン刑事。その後、発生した連続強盗事件には、ウォン刑事の拳銃から発射されたと思われる弾丸が残されていた。暗礁に乗り上げた失踪事件解決の糸口をつかもうと、ホーはバンに意見を求めにやって来たのだ。

 後日、かつての仕事場、西九龍・刑事課を訪ねるバン。さっそく連続強盗事件の詳細について説明を受け、さらに、ウォン刑事が失踪前まで行動を共にしていたコウ刑事の供述録画に目を通す。そこに何かを感じ取ったバンは、さっそくホー刑事とコウの尾行を開始。驚くべきことに、バンはコウに7人の人格が宿っていると見抜くのだった。

 森の中でウォン刑事は殺され、埋められている…バンの推理に従い、ホー刑事はバンと一緒に森で穴を掘り、バンの代わりに自分が埋ってみるとかってでる。直後、森を彷徨っているコウ刑事を見かけたバンは、ホー刑事の拳銃を預かったまま彼の後を追うのだが…。

●アジコのおすすめポイント:

興味深いテーマであると共に、かなり複雑です。よ〜く観ていないとわからない、いや、よ〜く観ていても1度では理解できないでしょう。すべてのキーとなるのは、奪われた拳銃。誰が誰の拳銃を持っているのか。誰が何をしているのか。アジコは3回ほど観てやっとなんとか、謎が解けました。たくさんの人格が出て来ますが、本人の顔をしているのが本人の本体というか善人格なのだとアジコは解釈しています。が、観る人によって様々な解釈ができるかもしれません。とにかく、複雑なパズルを解くような心持ちで、じっくりと何度もご覧ください。観るたびに新たな発見があり、何度も味わえます。ちなみに、ハリウッドでのリメイクも決まっているそうです。

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