イップ・マン 序章(葉問/Ip Man)
story
1935年。中国武術の里、広東省佛山で、イップ・マン(ドニー・イェン)は詠春拳を極めつつ、弟子はとらず、妻子とともに屋敷で優雅な暮らしを送っていた。ある日、北方から来たカム(ルイス・ファン)率いる道場荒らしが、イップ・マンの屋敷にもやって来る。しかしイップは、圧倒的な強さでカムを倒して佛山の名誉を取り戻し、町のヒーローとなる。
1937年、日中戦争が勃発。2年後には佛山が日本の占領下となる。イップの屋敷は日本軍に没収され、彼は妻子とともに極貧の生活を送ることに。旧友のチョウ(サイモン・ヤム)が、自身が経営する綿花工場の共同経営を勧めるが、イップは断り、慣れない炭坑で働き始めるのだった。
その頃、日本軍将校で空手の名手でもある三浦(池内博之)は、日本人対中国人の武術対決を行おうとしていた。勝者へのほう美は米。イップが止めるにもかかわらず、武術好きの知人・ラム(釋行宇)が志願し、日本軍の車に乗り込んでしまう。
翌日、ラムの姿が見えないことに気づいたイップは日本軍の道場へかけつける。そこでは、米欲しさに対決を挑んだ武術家たちが、非道な目に遭い殺されていた。ラムもまた、前日の壮絶な戦いの末、殴り殺されているのだった。イップの静かな魂に怒りの火がつき、道場の中央に進み出て叫ぶ。「相手は10人だ!」。ひとり、またひとりと倒していくイップの姿を、三浦がじっと見つめていた…。
●アジコのおすすめポイント:
新宿武蔵野館での動員キャンペーンが功を奏し、めでたくパート1の『イップ・マン 序章』が公開となりました。パチパチパチパチ(拍手)。公式サイトによれば、全国順次公開も予定されているようなので、全国のファンの皆さんも楽しみにお待ちください。これで、廃人のようになっていたサイモン・ヤムやルイス・ファンのいきさつもわかることと思います。もともとは高貴な家柄の出身であったようなイップ・マン。あの高潔な精神の秘密もわかりそうです。昨年の映画祭での上映時は未見だったのとマスコミ試写もなかったので、実はまだ観ていないのですが、日本人キャストも含めて興味津々。早速、劇場で楽しみたいと思っております。
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