大韓民国1%(大韓民国1%)
story
男でもほとんど耐えられないという海兵隊訓練過程を1位で通過した女副士官イ・ユミ(イ・アイ)。彼女の夢である海兵隊特殊捜索隊に志願するが、女性には適正がないと上官に一言で拒絶される。しかしマスメディアにより、韓国軍における女性の登用が少ないのは差別だと叩かれたことで、急遽、彼女の願いは叶う。
念願の入隊を果たし、意気揚々と日々を過ごすイ・ユミ。中隊長(ヨム・ウサン)からは激励を受けるが、彼女の所属する第三小隊長カン・チョルイン中士(ソン・ビョンホ)からは「女が男と同等にやれるとは思わない。何も考えず俺の命令通りやれ」と言われてしまう。
以来、女だからと好奇の目で見られ、チーム内の階級下の兵士からは上官扱いされなかったりと散々な目に。特に別のチーム長のワン・ジョンパル下士(イム・ウォニ)は、あの手この手で何度もアプローチをしてくるのだが、自分に気がないことがわかると、徹底的に目の敵にするのだった。
チーム配属後、なかなかチーム長を任されないイ・ユミは中隊長に直訴。ついに第3チームのチーム長となる。最初のミッションは、軍事訓練で最下位の第3チームを最高のチームに指導すること。ひたむきに頑張る彼女に、最初は反発していたメンバーたちも感化され、次第にまとまっていく。
また最初は女性差別主義者に思えたカン・チョルイン中士は、イ・ユミたちを温かく見守り、時には影ながら応援してくれるのだった。ところが、それを面白く思わないワン・ジョンパル下士が卑劣な策略を用い、第3チームは解散となってしまう…。
●アジコのおすすめポイント:
軍隊という究極の男社会で頑張る女性の元気ストーリーです。海兵隊特殊捜索隊での訓練や生活の模様が、実際の韓国海軍の軍服や銃を使用して再現されており、興味深い内容。本作が初主演のイ・アイは、撮影前に実際の女性兵士(特殊捜索隊にはまだ女性はゼロ)たちと生活を共にし、実戦さながらの訓練も交えた様々なトレーニングを行ったとか。ほぼスッピンでの演技ですが、力強い眼差しとはつらつとした笑顔がキュート。「ハサ(下士)!イ、ユ、ミ!」「ピッ、サン(必勝)!」という威勢のいい挨拶が耳に残ります。憎まれ役はイム・ウォニが一手に引き受け、後半は思いがけない展開に。最後はほろっとさせられますよ。イ・アイは、現在日本留学中とのことなので、これからどんな女優さんになっていくのか楽しみ。尚、チョ・ミョンナム監督は映画の完成直前に大腸癌で他界。有志の手で完成した本作が遺作となっています。(合掌)
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