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台北の朝、僕は恋をする

製作総指揮:ヴィム・ヴェンダース、メイリーン・チュウ
監督・脚本:アーヴィン・チェン
撮影:マイケル・フィモナリ
美術:ホアン・メイチン
編集:ジャスティン・グエリエリ
録音:トゥ・ドゥーチ
音楽:シュ・ウェン
出演:ジャック・ヤオ、アンバー・クォ、ジョセフ・チャン、クー・ユールン、カオ・リンフェン、ポール・チャン、ジャック・カオ、トニー・ヤン(特別出演)

2010年/台湾・米
日本公開日/2011年3月12日
カラー/ビスタサイズ/ドルビーデジタル/85分
配給:アミューズソフト、ショウゲート
(c)2010 Atom Cinema/greenskyfilms
2010年 ベルリン国際映画祭
 フォーラム部門 最優秀アジア映画賞
2010年 ドーヴィルアジア映画祭 審査員賞
2010年 サンフランシスコ国際アジアアメリカ映画祭 観客賞
2010年 バルセロナアジア映画祭
 ゴールデンドリアン賞(グランプリ)
2010年 台北映画祭 最優秀新人賞(アンバー・クォ)
2010年 ダラスアジア映画祭 最優秀長編ドラマ賞



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台北の朝、僕は恋をする
(一頁台北/Au revoir Taipei)

story

 大好きな恋人フェイ(シュウ・シーチャン)がパリへ行ってしまい、カイ(ジャック・ヤオ)は両親が営む水餃子の店を手伝いながらフランス語の勉強を始める。毎日、誠品書店の一角に座り込んでフランス語の本を読みふけるカイ。店員のスージー(アンバー・クォ)はそんな彼に興味を持ち、やがて顔なじみとなる。

 夜、パリの彼女に電話するものの、忙しいのか留守電ばかり。カイは覚えたてのフランス語で留守電にメッセージを残すが、たくさんのメッセージを残しても、彼女からの連絡は来ない。そして、ついにかかってきた電話で一方的に別れを告げられたカイは、どうしても納得できず、すぐにでもパリへ行くことを思い立つ。

 旅費が足りなくて困っているカイを助けてくれたのは、町の有力者である不動産屋のパオさん(カオ・リンフェン)だった。条件はパリへ出発する夜に小包をピックアップし、指定した場所に届けること。ところが、不動産屋で働いているホン(クー・ユールン)がその話を聞きつけ、裏社会にも通じているパオさんを出し抜こうと画策する。

 すぐに出発を決めたカイは支度をして家を出、コンビニで働いている親友カオ(ポール・チャン)を訪ねる。約束の小包をピックアップした後、夜店で最後の晩餐にくり出した二人は、そこでスージーと出会い3人で食事することに。買い食いを楽しむうちに、混雑する夜店でカオとはぐれ、カオはホン率いる3人組に拉致されてしまう。

 一方、パオさんたちの動きを部下と見張っていた刑事チーヨン(ジョセフ・チャン)は、一連の動きを麻薬取引きと勘違い。カイとスージーはカオを探しながら、台北の夜の街を逃げ回る…。

●アジコのおすすめポイント:

次々と新しい才能が飛び出す台湾から、また1つ新感覚の素敵なラブ・ストーリーが登場!「台北ってパリを思い出すな」というジャスティン(編集担当)の言葉に触発された新鋭アーヴィン・チェン監督が、共に外国で育った者の視点から、台北の街の魅力をファンタジックに紡ぎあげた作品です。映像も美術もカラフルで、クー・ユールン率いる「小混混三人組」のオレンジスーツもユニーク。台湾ファンにはお馴染みの誠品書店や夜市も登場します。ちょっと韓国のク・ヘソンに似たアンバー・クォは、今台湾で最も注目されている歌手兼女優さん。初主演の本作で新人賞を受賞しています。刑事役で登場するジョセフ・チャンはちょっとふっくら。恋敵役でトニー・ヤンが特別出演しているのもミソ。また、強面の名優ジャック・カオがジャック・ヤオの父親役で出演。水餃子屋の店主として腕をふるっている姿に、なぜかホッとしてしまうのでした。


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