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亡命（Outside The Great Wall）
story
中国では、1960年代の文化大革命から1989年6月4日の天安門事件までの間に、多くの人々が世界各国への亡命を余儀なくされてきた。
このドキュメンタリーは、故郷を追われ、異国の地で不自由な生活を強いられている亡命知識人、作家、芸術家、詩人、政治活動家たちの発言を通して、中国の民主化が意味するもの、そして人間の尊厳について問いかける。
亡命者とは何か。彼らは中国に限らず世界中の国に存在しており、決して忘れられてはならない人々である。亡命者の存在は、政治や文化の寛容さについて考えること、行動することを常に私たちに求め続けている。
●アジコのおすすめポイント：
今や日本を凌ぐ勢いで経済発展を遂げている中国ですが、その過程における歴史の変遷の中で、自由を求めて祖国を離れ亡命した人、政治的な理由で亡命を余儀なくされた人…などなど、海外には多くの文化人たちがいます。それぞれの地で生活を築き、運動を続ける人、芸の道を極める人、様々な人々が登場して心情を語ります。何処に居ても自分たちの文化を捨てることなく、思いは常に祖国へ。帰りたくても帰れない、その心情は複雑です。監督は日本を拠点にドキュメンタリー映像作家として活躍するハン・グァン。映画にもなった「古井戸」の原作者チェン・イー（鄭義）やフランス在住のノーベル文学賞作家ガオ・シンジァン（高行健）、日本でもたびたびニュースに登場し、現在はハーバード大学で歴史を研究しているウォン・タン（王丹）など、興味深い人たちが登場します。
「自らの祖国に何十年も戻れない、異国で暮らす中国人亡命者は、どのような人たちだろうか？ なぜ国を離れなければならなかったのか？ なぜいまだ祖国に戻れないのか？ 彼らや彼女たちは、今の中国とこれからの中国をどう見ているのか？ 亡命者たちの知恵、人柄、忍耐、そして希求する想いを知ることは、中国に対する我々の理解を深める大きな一助となるはずだ」（ハン・グァン）
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