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海峡をつなぐ光

監督:乾弘明
構成脚本:釜澤安季子、乾弘明
撮影:長塚史視、片岡高志、川崎政敏、大野和彦
編集:小林雄太、井上尚已
CG:WILD GOOSE
音楽:引地康文、井上竜次
語り:西岡徳馬
出演:入矢麻衣、崔光雄(石野師)、立野敏昭(蒔絵師)、山田耕健(彫師)、八野明(宮大工)、森本安之助(錺金具師)、中田敏夫(設計施工)、中田金太(製作総指揮)、季明勲(高麗大学教授)、芹澤七郎(玉虫研究所所長)、植島寶照(飛鳥寺副住職)、三國連太郎、大野玄妙(法隆寺管長)

2011年/日・韓
日本公開日/2011年6月25日
カラー/ステレオ/65分
配給:海峡をつなぐ光製作委員会+東京テアトル
(c)2011海峡をつなぐ光製作委員会
*文部科学省特別選定作品

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海峡をつなぐ光

story

 今からおよそ1400年前、飛鳥時代に推古天皇が聖徳太子を祀り、拝んでいたかもしれないと言われる国宝の仏具「玉虫厨子」が造られる。また韓国でも、玉虫厨子と同じように玉虫の翅で装飾され、玉虫厨子の100年前に制作されたという新羅時代の王様の「玉虫馬具」が発見。偶然にも、これら歴史的美術品の復元プロジェクトが日韓両国の職人によりスタートし、完成する。

 職人はまるで1400〜1500年前の制作者たちと会話をするかのように、少しずつ疑問を解きながら、見事に馬具を復元していく。その仕事場を在日4世の入矢麻衣が訪ね、玉虫が繋ぐ日本と韓国の新たなる可能性を探っていく。

●アジコのおすすめポイント:

聖徳太子を祀る法隆寺にある国宝・玉虫厨子。2008年に日本の職人たちの手で復刻版が製作され、平成の玉虫厨子が完成。その様子は『蘇る玉虫厨子』というドキュメンタリー作品に記録され、2009年に公開されました。同じ頃、韓国では1500年前のものとされる玉虫装飾馬具の複製が進んでおり、それは『千年不死の夢 玉虫』というドキュメンタリー作品に収められました。その作品を製作したプロデューサーのパク・ジュニョン氏が、『蘇る玉虫厨子』のプロデューサー益田祐美子氏に手紙を書き、復刻に携わった日韓の職人たちの交流を描こうとスタートしたのが本作。日本と韓国をつなぐ新世代の旅人として、在日4世の入矢麻衣が双方の職人たちを尋ねます。七色に輝く玉虫の翅をほどこした装飾品が、日本と韓国のほぼ同時代に存在したということは、日本と朝鮮半島に交流があったかもしれない証し。その謎とロマンをひも解いて行く物語です。歴史やロマンが好きな方、日韓の交流に興味のある方、そして美術や工芸品が好きな方には注目の作品です。

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