ホワイト(ホワイト:呪いのメロディ/White)
story
人気アイドルグループにもまれ、パッとしないピンクドールズは、メンバー同士の仲も最悪。バックダンサー出身で一番年上のリーダー、ウンジュ(ハム・ウンジョン)は、メインボーカルのジェニ(ジン・セヨン)、ビジュアル担当のアラン(チェ・アラ)、ラップ&ダンス担当のシンジ(メイダニ)たち若いメンバーから、日々嫌がらせを受けていた。
新しいスタジオ兼合宿所に引越しした4人。ウンジュは掃除している時に、鏡の裏から1本の古いビデオテープを見つける。そこに収録されていた作者不明の曲に目をつけた女社長(ビョン・ジョンス)は、「ホワイト」というタイトルでピンクドールズに歌わせて売り出す。最後のチャンスと覚悟し、イメージをがらりと変えて挑んだライブは大成功を収め、ピンクドールズは一躍スターダムへのし上がる。
ファンクラブの会員も2万人を突破し、CMやテレビ番組のオファーで引っ張りだこになる4人だったが、一方でセンターの座を争って、メンバー間の仲は険悪になっていく。そして、最初にセンターとなったメインボーカルのジェニは、レッスン中に精神不安定となり、薬の飲み過ぎで錯乱状態になってしまう。
代わりにダンスの得意なシンジがセンターとなるが、嫉妬したアランの中傷で降番。そのアランも整形手術の失敗で顔が腫れ、精神状態が不安定になり、MVの撮影中に取り乱してステージから落下してしまう。その頃、投稿動画ページにジェニとアランの収録中の様子がアップされる。動画を観ていたウンジュはあることに気づき、先輩でバックコーラスのスネ(ファン・ウスレ)に相談するのだが…。
●アジコのおすすめポイント:
今や第2の韓流ブームを牽引しているK-POP。少女時代やKARAなど、韓国のセクシーなガールズグループは日本の若い女性たちにも大人気。しかし、その活躍の影にはこんな競争も…と、韓国芸能界の裏側を赤裸々に描いたのが本作です。主演はこの秋日本でメジャーデビューしたT-ARAのウンジュ。そして、本作の肝となる「ホワイト」は、T-ARAの大ヒット曲「Bo peep Bo peep」を手がけたヒットメーカー新沙洞の虎が書き下ろしています。監督はこれまでアート系の作品で知られてきた双子の兄弟、キム・ゴック&キム・ソン。初の商業作品ですが、そのテイストは香港のパン・ブラザースのような恐怖をあぶり出しています。ショッキングな場面も多いので、ホラー系が苦手な方はご注意を。
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