タクティカル・ユニット 機動部隊-絆-
(機動部隊 同袍/Tactical Unit -Comrades In Arms)
story
香港警察の特殊機動部隊(Police Tactical Unit:PTU)の小隊長サム(サイモン・ヤム)は、女小隊長のメイ(マギー・シュー)と折り合いが悪い。それぞれが率いる2つのチームが1人の犯人を追跡し、争うようなこともしばしばだ。太っちょのトン(ラム・シュー)は降格され、ホー警部(ウォン・チーイン)の運転手を務めている。お気楽に見えるトンだが、内心では不満を抱えていた。
任期が終わる前日、次の配属先が発表される。メイは副警部、彼女のチームのロイ(サミュエル・パン)は小隊長に昇進するが、先輩であるサムの昇進はなかった。打ち上げパーティの席で、サムの部下たちは不満をつのらせる。さらに降格となり荒れるトンを、サムは優しくなだめるのだった。
同じメンバーでの任務の最終日。銃を持った4人組の強盗グループが山中に逃げ込む事件が発生。ホー警部はサムとメイの2つのチームに掃討作戦を命じる。隊長に任ぜられたのはメイだった。チームは一緒に森の中を捜索して回るが、雰囲気がかみ合わない。メイはサムに相談するが、メイの昇進を認めていないサムは何も答えなかった。
そんな中、2つのチームは森の中で次々と不思議な住人に出くわし、それぞれが森の中ではぐれていく。一方、ホー警部に命じられて車で弁当を運んでいたトンは、強盗団の4人組に出くわし、人質となってしまう…。
●アジコのおすすめポイント:
サイモン・ヤム主演でヒットした『PTU』(03) の後、08年にジョニー・トー監督が自らプロデュースしたPTU(機動部隊)シリーズ5本の1作目。本作のみが09年に劇場公開されています。『PTU』のスピンオフ的な作品ですが、設定は若干異なっており、サイモン・ヤムとマギー・シューが同じ小隊長としてライバル関係にあるところがミソ。反目しあう2つのグループが、最後の任務で互いに協力し合い、絆を作っていくまでの様子が描かれます。舞台となる森も効果的に使われ、ばらばらに進行するエピソードを経て、ラストの強盗団との対決へと集約していく様はまさにジョニー・トー流。教会での銃撃戦はまさに圧巻です。
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