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超能力者

監督:キム・ミンソク
脚本:キム・ミンソク
撮影:ホン・ギョンピョ
編集:キム・ジェボム
美術:チョン・スア、ノ・サンオク
音楽:イ・ジェジン
出演:カン・ドンウォン、コ・ス、ピョン・ヒボン、チョン・ウンチェ、ユン・ダギョン、アブダド、エネス・カヤ

2010年/韓国
日本公開日/2012年3月10日
カラー/スコープサイズ/ドルビーSRD/113分
配給:ツイン
(c)2010 United Pictures & ZIP CINEMA.

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超能力者(超能力者/Haunters)

story

 目を覆われて育った少年チョイン(ヤン・ギョンモ)は、父(チェ・ドクムン)の暴力から母(ユン・ダギョン)を守ろうとして、目の覆いをとり父を殺してしまう。彼にはまなざしひとつで他人を意のままに操る特殊な能力が備わっていたのだ。混乱した母はチョインと共に自殺しようとするが死にきれず、チョインは母を残して姿を消す。

 数年後、孤独な陰を持つ青年チョイン(カン・ドンウォン)が、高級ホテルに部屋を借りる。彼は誰とも関わることなく、ホテルを転々としてひっそりと生きてきた。自分の持つ忌わしい能力は、質屋の金庫から必要な生活費を得るためだけに使っていた。

 一方、廃車工場で働くギュナム(コ・ス)は、ボバ(アブダド)とアル(エネス・カヤ)という親友と共に、貧しいながらも明るい未来を信じて生きていた。しかしある日、交通事故で入院を余儀なくされ、工場をクビになってしまう。

 驚異的な回復力で退院したギュナムは職を探し、質屋で働くことにする。就職したギュナムを祝うため、ボバとアルが質屋を訪れた夜のこと。二人を歓迎した店主(ピョン・ヒボン)のおごりで楽しく食事をしていたその時、突然、皆の身体が動かなくなり、質屋にチョインが現れる。

 いつものように誰に知られることなく、金庫から金を持ち去ろうとしたチョインを、一人の男が阻んだ。唯一、彼の力が及ばない相手ギュナムだった。慌てたチョインは成り行きで店主を殺してしまう。そして、その日から二人の果てしない闘いが始まる…。

●アジコのおすすめポイント:

鋭い眼差しが魅力のカン・ドンウォンが眼力を使うミステリアスな超能力者を演じ、ダビデのように美しいと言われるコ・スが平凡で地味な肉体系の労働者に扮し、不死身の男を身体を張って演じています。タイプの違うイケメン2人の個性が活かされていますが、後半、自分の力に目覚めてから、何度やられても挑んでいくコ・スはかなり怪我もした模様。その痛々しさも画面から滲み出ています。超能力者であるがゆえにひっそりと生きてきた陰の男と、未知の力をプラスに変えて強くなっていく陽の男。能力の使い方は本人次第なのだと痛感。外国人労働者を演じているのは、医大生と通訳という外タレさん。重要な役柄でいい味を添えています。


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