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ちりも積もればロマンス

監督・脚本:キム・ジョンファン
撮影:ホン・スンヒョク
編集:キム・スンミン
美術:ファン・ジョンヒ
音響:イ・スンヨプ
音楽:イ・ビョンフン
出演:ハン・イェスル、ソン・ジュンギ、イ・サンヨプ、シン・ソユル、イ・ジェウォン

2011年/韓国
日本公開日/2012年5月12日
カラー/シネマシコープ/ドルビーSRD/114分
配給:CJ Entertainment Japan
(c)2011 CJ E&M Corporation

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ちりも積もればロマンス
(ちりも積もればロマンス/Penny Pinchers)

story

 カッコつけてはいるが、何度も就職に失敗し続けているジウン(ソン・ジュンギ)。田舎で食堂を営む母親からの仕送りでなんとか食い繋いでいたが、食堂が猪に襲われたため仕送りも途絶える。それでも趣味のバイク仲間と遊びにでかけるが、金がなくてはデートもできず。

 こっそりアパートに戻ったジウンがやけビールを飲んでいると、「空き瓶をもらっていい?」と隣の屋上に住む女が声をかける。そしてなんと、彼女は隣のビルからダイブして空き瓶を回収しにやってきた。彼女の名はホンシル(ハン・イェスル)。空き瓶は集めてお金に替えるのだという。だらしないジウンとは対照的に、ホンシルはわずかな収入をも疎かにしない金儲けの達人だった。

 ジウンは家賃滞納でついに家主から追い出されてしまう。家財道具を外に放り出され、途方に暮れるジウン。そんな彼に目をつけ、声をかけたのはホンシルだった。彼女は無条件で2ヶ月間なんでも言うことを聞いてくれれば、ジウンに2ヶ月で500万ウォン稼ぐノウハウを伝授するという魅惑的な提案をする。そして、ジウンに自分名義の通帳を作らせる。

 互いにぶつかりながらも、彼らのビジネスは少しずつ通帳残高を増やしていくのだが…。

●アジコのおすすめポイント:

「トキメキ☆花美男(コミナム)パラダイス」の第2弾。主演はソン・ジュンギ。高学歴社会の韓国でも不況の影響で就職できない若者が増えており、88万ウォン世代(平均月給88万ウォン=約7万円しか稼げない世代)と呼ばれています。主人公のジウンもそんな一人。お金がなくとも見栄っぱりのチャラ男ですが、そこに「恋愛、宗教、病気はお金がもったいなくてできない」というドケチなホンシルが現れます。ある理由で彼女と一緒に働くことで、男は働く楽しさに目覚め、女は自分のことを大事に思ってくれる人を見つけるという、一石二鳥のラブ・コメディ。ホンシル役を演じるのはキム・テヒ似の美人、ハン・イェスル。美男美女の二人ですが、本作ではその美貌をあえて押さえ、生活感漂うかっこわるさを演じています。それもまた、かわいいかも?


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