アウトロー −哀しき復讐−
(無法者/The Outlaw)
story
変質者による猟奇殺人事件がはびこるソウル。強力班のチーフ刑事オ・ジョンス(カム・ウソン)は、被害者に感情移入するあまり、逮捕された容疑者に過剰な暴力をふるうようになっていた。しかし、それには理由があった。
ジョンスは7年前、変質者たちに拉致されて凄惨な目にあった被害者のジヒョン(イ・スンミン)と知り合う。心身共に深い傷を負った彼女を救ったのは、ジョンスの愛だった。二人は結婚し、やがてジヒョンは妊娠する。
幸せだったある日、ジヒョンはジョンスが持っていた犯人からの手紙で過去を思い出し、そのまま姿を消してしまう。それ以来、ジョンスは殺人事件のたびにジヒョンではないかと恐れ、猟奇殺人を憎み、妻を探し続けているのだった。
ジヒョンがいなくなった日に、ジョンスが立ち寄ったベビー用品店の娘ソヨン(チャン・シニョン)も、今は警察に勤務していた。ソヨンはジョンスの行動をPTSDが原因と問題視するが、ジョンスのことをずっと心配していた。
一方、ジヒョンは一人で娘ジェヨン(ヒョン・ナギョン)を産み育てていた。そして、ついにジョンスにメールを送り、娘と共に再会しようとするのだが…。
●アジコのおすすめポイント:
同じタイトルのトム・クルーズ主演作品と公開が重なってしまい、紛らわしいのですが、こちらは『王の男』やTVドラマ「百済の王クンチョゴワン」で人気の演技派俳優カム・ウソン主演。正義感が強く被害者に感情移入してしまうあまり、つい犯人に暴力的になってしまう熱血刑事を演じています。そんな彼が同情から恋に発展し、結婚する女性を体当たりで演じるのはイ・スンミン(『リメンバー・ミー』のキム・ミンジュ)。そして、二人を学生時代から見守り、自身も刑事となる娘をドラマで活躍するチャン・シニョンが威勢よく演じています。監督&脚本は本作がデビューとなるキム・チョルハン。冒頭とラストに、不正な裁判や悪がのさばる社会への怒りが込められています。
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