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ゴースト・フライト407便

監督:イサラー・ナーディー
脚本:コンギアット・コムシリ
撮影:チャチャイ・クスンシンチャ
編集:ファニファ・カビリカヴァニッチ
美術:ウィティコーン・スリポソーン
音楽:バニラ・スカイ
出演:マーシャ・ワタナパーニット、ピーター・ナイト、ティティ・ウェートブン、パッチャリー・タップトーン、パラメート・ノーイアム、アッチャリー・ハッサディウィチット、ナモー・トーンカムニット、シーサギエン・シーハーラート

2012年/タイ
日本公開日/2013年2月23日
カラー/スコープサイズ/デジタル/105分/PG12
配給:彩プロ
(c)2012 Five Star Production

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ゴースト・フライト407便(Dark Flight 407)

story

 バンコクからプーケットに向けて出発した、サンセット航空407便。そこには老若男女の乗客が搭乗しており、各々のドラマが展開していた。

 厳格な母(アッチャリー・ハッサディウィチット)と対立しながら、航空学校への道を目指す少女ギフト(パッチャリー・タップトーン)と、彼女を守ろうとする父(パラメート・ノーイアム)。空港で偶然に出会った、ドレッドヘアの青年ウェイブ(ナモー・トーンカムニット)と香港人女性のアン(シーサギエン・シーハーラート)。空の旅に慣れない老人や僧侶など…。

 一方、この便には10年前の新人時代、フライト中に幻覚を見てしまったことで、長期休職を余儀なくさせられていたCAのネウ(マーシャ・ワタナパーニット)が搭乗していた。だが、この旅は死に向かうフライトだった。それはネウを慕うエンジニアのバンク(ピーター・ナイト)が、離陸直前に妙な物音を聞き、貨物室に閉じ込められてしまった時から始まっていた。

 地上3万フィートの上空。ついに、機内で怪奇現象が起こり始め、目の前に幽霊が現れることで、乗客と客室乗務員たちはパニックを起こし始める。そして、飛行機にとりついた亡霊が乗客に乗り移り、互いに殺し合いを始めていくのだった。ネウは、バンクに信じられない事実を語り始める…。

●アジコのおすすめポイント:

タイのお家芸であるゴーストものを、飛行機という密室空間の中で起こる現代的パニック映画に仕立てた、斬新なホラー作品です。監督は、世界一恐いホラー映画を目指すために作られたという7人組監督ユニット「Ronin Team」のイサラー・ナーディー。タイ初の本格的3D作品ですが、今回は2Dでの上映です。南国ホラーは日本や韓国のようなおどろおどろしさはほどほどで、どことなくコミカルでマンガチック。ゲイのフライトアテンダントも登場し、笑える場面も豊富です。むしろ、パニック群像劇ということで、乗客たちそれぞれのドラマが見どころ。それが事件解決への糸口となります。ミステリアスな主人公を演じるのは、ワールドミュージックが流行った頃、タイポップの新星として日本でも知られていた歌姫のマーシャ。長らく休業していましたが、07年から女優としてカムバックしています。

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