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クラウド アトラス

監督・脚本:ラナ・ウォシャウスキー、アンディ・ウォシャウスキー、トム・ティクヴァ
原作:デイヴィッド・ミッチェル「クラウド・アトラス」
撮影:ジョン・トール、フランク・グリーベ
編集:アレクサンダー・バーナー
美術:ウリ・ハニッシュ、ヒュー・ベイトアップ
衣装:キム・バレット、ピエール=イヴ・ゲロー
視覚効果:ダン・グラス
音楽:トム・ティクヴァ、ジョニー・クリメック、ラインホルト・ハイル
出演:トム・ハンクス、ハル・ベリー、ジム・ブロードベント、ヒューゴ・ウィービング、ジム・スタージェス、ペ・ドゥナ、ベン・ウィショー、ジェイムズ・ダーシー、ジョウ・シュン、キース・デヴィッド、スーザン・サランドン、ヒュー・グラント

2012年/アメリカ
日本公開日/2013年3月15日
カラー/スコープサイズ/ドルビーSRD・DTS・SDDS/172分
配給:ワーナー・ブラザース映画
(c)2012 Warner Bros. Entertainment.
2012年 ワシントンDC 映画批評家協会賞
 美術賞(ウリ・ハニッシュ、ヒュー・ベイトアップ、
 ピーター・ウォルポール、レベッカ・アレウェイ)
2012年 映画批評家選出賞 最優秀メイクアップ
2012年 サンディエゴ映画批評家協会賞
 美術賞(ウリ・ハニッシュ、ヒュー・ベイトアップ)
2012年 ボストン・オンライン映画批評家協会賞 作品賞
2012年 ヒューストン映画批評家協会
 音楽賞(トム・ティクヴァ、ジョニー・クリメック、
 ラインホルト・ハイル)
2012年 オースチン映画批評家協会
 音楽賞(トム・ティクヴァ、ジョニー・クリメック、
 ラインホルト・ハイル)
2012年 オンライン映画批評家協会賞
 編集賞(アレクサンダー・バーナー)
2013年 バイエルン映画賞
 作品賞/プロデューサー賞(シュテファン・アルント)

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クラウド アトラス(Cloud Atlas)

story

 星空の下、焚火の前で、初老の男ザックリー(トム・ハンクス)は、自らの波乱に満ちた半生を語り始める。だが、そこには時間と場所を超えた、いくつもの「自分」の物語があることを、彼は知らない。

 1849年、南太平洋諸島。ドクター・ヘンリー・グース(トム・ハンクス)は、サンフランシスコからやって来た若き弁護士アダム・ユーイング(ジム・スタージェス)と出会う。彼は妻の父からの依頼で、ホロックス牧師(ヒュー・グラント)と奴隷売買の契約を交わすが、島で病を患いグースが無料で治療を施す。しかし、グースの邪悪な目的のため、病は帰途の船上で悪化。ユーイングを救ったのは…。

 1936年、若き音楽家ロバート・フロビシャー(ベン・ウィショー)は、ユーイングの航海日誌を読んでいた。父に勘当された彼は、恋人のルーファス・シックススミス(ジェイムズ・ダーシー)のもとを離れ、スコットランドの天才作曲家ビビアン・エアズ(ジム・ブロードベント)の家で採譜をしながら作曲を始める。それは、後に幻の名曲となる「クラウド アトラス六重奏」だった。

 1973年のサンフランシスコ。物理学者となったシックススミスは、多くの人命に関わる原子力発電所の報告書をジャーナリストのルイサ・レイ(ハル・ベリー)に託そうとして殺される。彼が持っていたフロビシャーからの手紙に惹かれ、幻の名盤を見つけるルイサ。さらに発電所の従業員アイザック(トム・ハンクス)と出会い、アイザックは彼女のために会社を裏切ろうとするのだが…。

 2012年、ロンドン。作家ダーモット・ホギンズ(トム・ハンクス)は、パーティの席で著書「顔面パンチ」を酷評した評論家を高層ビルから放り投げて殺し、逮捕される。が、事件のおかげでカルト的英雄となり、著書は大ヒット。出版元のティモシー・カベンディッシュ(ジム・ブロードベント)は大儲けするが、ダーモットの弟たちに脅迫され兄デニー(ヒュー・グラント)を頼る。ところが…。

 2144年、ネオ・ソウルでは、人間が遺伝子操作で作った複製種を支配していた。レストランで働らくソンミ451(ペ・ドゥナ)は、ユナ939(ジョウ・シュン)のおかげで自我に目覚め、革命家ヘジュ・チャン(ジム・スタージェス)の手助けで逃走。彼と激しい恋に落ち、彼らと共に反乱の先頭に立つ。

 地球崩壊後106度目の冬、若きザックリーは妹ローズ(ジョウ・シュン)の子どもを救うため、義弟アダム(ジム・スタージェス)を見殺しにしてしまう。その村では、女神ソンミの像が崇められていた。やがて、進化した人間コミュニティーの使者メロニム(ハル・ベリー)が村を訪れ、ザックリーにある決断を促す。

●アジコのおすすめポイント:

あの『マトリックス』のウォシャウスキー姉弟が、またまた斬新な映像に挑戦。原作は同名のベストセラー小説。今回は3時間近い大作にして、6つの時代のストーリーを描くため、映画が6本あるようなもの。『ラン・ローラ・ラン』のトム・ティクヴァが共同監督・脚本に加わり、音楽も担当しています。6つのストーリーとはいっても、それぞれの作品がそれこそカット単位で交錯するので、最初から緊張して画面を見つめることに。幸い、それぞれがヒューマンドラマ、文芸作品、サスペンス、コメディ、近未来SF…とはっきりとしたカラーを持っているため混乱することはありません。それぞれ独立した作品としても楽しめます。エンディングロールで種明かしがある、キャスティングも見どころのひとつ。但し、変貌ぶりに目を奪われていると、ストーリーのつながりを見落とすかもしれないので、2度観るのがオススメです。え!この人が?!と、結構、驚きますよ。


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