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容疑者X 天才数学者のアリバイ

監督:パン・ウンジン
原作:東野圭吾「容疑者Xの献身」(文藝春秋刊)
脚本:イ・ゴンジュ、イ・ジョンファ、キム・テユン
撮影:チェ・チャンミン
照明:イ・チョロ
編集:ユ・サンギョプ、ペク・ユンジャ
音楽:シン・イギョン
出演:リュ・スンボム、イ・ヨウォン、チョ・ジヌン、キム・ユンソン、キム・ボラ、クォン・ヘヒョ、クァク・ミノ

2012年/韓国
日本公開日/2013年4月20日
カラー/スコープサイズ/ドルビーSRD/119分
配給:ツイン
(c)2012 CJ E&M Corporation

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容疑者X 天才数学者のアリバイ(容疑者X)

story

 アパートの一室で孤独に暮らす高校の数学教師ソッコ(リュ・スンボム)。毎日の楽しみは、隣に住むファソン(イ・ヨウォン)が働く弁当屋で昼食を買うことと、趣味のフリーダイビングの練習だけだった。そんなある夜、ソッコはファソンの部屋から聞こえるただならぬ物音に驚く。

 ファソンは元夫チョルミン(クァク・ミノ)の暴力から逃れ、姪のユナ(キム・ボラ)と息を潜めて暮らしていた。そこへ、チョルミンが乗り込んできたのだ。ファソンを罵り、乱暴しようとするチョルミンを、ユナが鈍器で殴りつける。ファソンは必死で彼の首にアイロンコードを巻き付け、気づくと彼の身体は動かなくなっていた。

 異変を察知したソッコは、様子を聞きにファソンの部屋を訪れるが追い返されてしまう。だが、自分はともかく、ユナも共犯となってしまうことを恐れたファソンは、ソッコを頼り「僕に任せてくれればふたりを守ります」という彼の言葉を信じることにする。

 数日後、河川敷で男性の変死体が発見される。捜査にあたった刑事ミンボム(チョ・ジヌン)と部下のサンジュン(キム・ユンソン)は、遺留品から彼がチョルミンであることを突き止め、有力な容疑者として元妻のファソンを尋問に訪れる。さらに聞き込みのため、隣を訪れたミンボムはソッコを見て驚く。二人は高校時代の同級生だったのだ…。

●アジコのおすすめポイント:

「白夜行」に続く東野圭吾作品の映画化です。日本でも映画化された本作、シリーズ主人公の天才物理学者ガリレオは出て来ませんが、それがかえって、本作の主人公である天才数学者の孤独や哀しみ、事件の核心を浮き立たせています。また、同級生役を刑事に換えたことで、新たな深みやせつなさが表現されています。主演の3人はいずれも演技派で知られていますが、特に注目なのはやはりソッコ役のリュ・スンボム。型破りなアクションやクールなエリート役で見慣れた彼が、こんなに地味な風貌に徹してオタクぽいキャラクターを作り上げるとは! そんな彼が守る純粋な愛の姿に、きっと涙することでしょう。


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