タイガー 伝説のスパイ(Ek Tha Tiger)
story
苛烈なスパイ戦を繰り広げて来たインド諜報部RAWとパキスタンのISI。RAWのトップエージェント、タイガー(サルマーン・カーン)は、今日も単身イラクに乗り込み、鮮やかな手口で裏切者を始末。最高責任者のシェノイ(ギリーシュ・カルナド)から賛辞をもらっていた。
任務を終えたタイガーは、久しぶりにニューデリーの自宅に帰ってくる。彼の正体を知らない近所の住民は、留守がちでハンサムでミステリアスな男に興味津々。自宅とはいえ寛げないタイガーは、次の任務にとりかかる。ところが、新たな任務はいつもとは勝手が違っていた。
それは、ダブリンの大学で教鞭を取っている、ミサイル技術の第一人者、キドワイ博士(ローシャン・セト)の監視。パキスタンとの接触やミサイル機密の漏洩が疑われているのだ。タイガーはジャーナリストとして博士に近づこうとするが、変人で知られる博士には取つく島もなかった。
そこでタイガーは、博士の家で家政婦のバイトをしながらコミュニティカレッジでダンスを学ぶゾヤ(カトリーナ・カイフ)に接近。まんまと博士の密着取材の約束を取り付ける。一方で、ゾヤとの触れ合いは、くすぶっていた人間的な部分を呼び覚ましていく。ところが…。
●アジコのおすすめポイント:
どことなく往年のハリウッドスターのような風貌を持つサルマーン・カーン主演のスパイ・アクションです。絶対に強く、ダンディで女にモテるところは007風。ドキュメンタリー出身で社会派で知られるカビール・カーン監督は、インドとパキスタンの情報部対決の中に裏テーマを盛り込んでいますが、アクションとロマンスがたっぷりのエンターテインメント作品として楽しめます。凄腕の美男美女スパイがいつしか惹かれあい、組織から抜け出して愛の逃避行に走り出す後半は爽快感もあり。長身美女のカトリーナ・カイフが初挑戦したアクションシーンも見どころです。歌や踊りは少なめですが、昨年のインド映画でナンバーワン・ヒットを記録しています。
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