きっと、うまくいく(3 Idiots)
story
出張で飛行機に乗り込んだファルハーン(R.マーダヴァン)の携帯に緊急連絡が入る。行方知れずだった大学時代の親友、ランチョー(アーミル・カーン)が街に戻ってくるというのだ。慌てたファルハーンは仮病を使って飛行機から降りると、もうひとりの親友ラージュー(ジャルマン・ジョーシー)を連れ出して母校の大学の給水塔に駆けつける。
ところが現れたのはランチョーではなく、ランチョーを目の敵にしていた同窓生のチャトゥル(オーミ・ヴァイディヤ)だった。チャトゥルはランチョーが学生時代の賭けの勝敗を決するために、必ず現れると言い張るのだが…。
10年前、ファルハーンとラージューは名門工科大学ICEの新入生だった。超難関の受験戦争を勝ち抜いたエリートが集まるエンジニア科では、スパルタ指導の鬼学長(ボーマン・イラニ)のもと、学生たちが過酷な課題に取り組み、互いにしのぎを削っていた。
そんな二人と寮で同室になったのが、自由な心を持った男ランチョーだった。ランチョーは成績だけを重んじる学長や教授陣に異議を唱え、新入生をイビろうとする上級生をとっさの機転で懲らしめる。ランチョーの破天荒なペースにファルハーンとラージューも乗せられて、気がつけば3人は学内の問題児「3バカトリオ」になっていた。
ある日、ランチョーたちは来客にふるまわれるご馳走目当てで結婚式に潜り込み、若くて美しい女医の卵ピア(カリーナ・カプール)に恋をする。ピアも次第にランチョーの純真さや豊かな発想力に惹かれていく。ところがピアの父親は、ランチョーたちの天敵である学長だった。
●アジコのおすすめポイント:
IT大国のインドらしく、エリート工科大学を舞台にした破天荒な青春コメディが登場しました。インドの歴代興行収入ナンバーワンに輝き、ハリウッドや世界各地でリメイクも決定している本作。主人公を演じるのは大スターのアーミル・カーンとR.マーダヴァン、シャルマン・ジョーシー。大学生を演じる彼ら(実年齢は40代)のなんと若いこと! そして物語は、その青春時代と10年後の大人になった彼らの現在が同時進行で進み、中心人物となるランチョーの人柄や生き方が浮き彫りにされていきます。ランチョーが自分の自由な意志を貫き、「アール・イズ・ウェル!」とおまじないを唱えながら、本能のままに突き進んだように、2人も障害を乗り越えて夢や未来を切り開いていきます。これは、人生を前向きに生きるための物語。一歩踏み出せば、必ず未来があると勇気づけてくれる物語。映画を観て「きっと、うま〜くいく」パワーを貰いましょう。
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