イノセント・ガーデン(Stoker)
story
インディア・ストーカー(ミア・ワシコウスカ)は、丘の上にある邸宅の広大な庭で、探し物をしていた。その日は、18歳の誕生日。毎年どこかにプレゼントの靴が隠されているのだが、樹の上で見つけた今年の箱には、謎めいた鍵だけが入っていた。そして突然、贈り主であるはずの父リチャード(ダーモット・マローニー)が、不審な死を遂げる。
父の死について、ひそひそと交わされる会話が鮮明に聞こえるインディア。繊細で五感が鋭すぎる彼女は、家でも学校でも孤立していた。母のエヴィ(ニコール・キッドマン)とも心は通わず、ただ一人の理解者だった父を失ってしまったのだ。
葬儀の日、長年行方不明だった叔父のチャーリー(マシュー・グード)が現れ、インディアと参列者を驚かせる。そのまま、彼はしばらくストーカー家に泊まることになる。翌日、家政婦のマクガーリック夫人(フィリス・サマーヴィル)が、チャーリーを責める場面を目撃するインディア。夫人はその日のうちに姿を消した。
エヴィは気分転換にチャーリーとドライブにでかける。その間にインディアがチャーリーのバッグを探ると、なぜかプレゼントと同じ箱が入っていた。その後、チャーリーはインディアの通う学校にも姿を見せる。インディアは拒絶しながらも、次第にチャーリーのことが気になっていく…。
●アジコのおすすめポイント:
『JSA』や復讐三部作で世界でも知られるパク・チャヌク監督が初めて撮ったハリウッド作品です。名前を伏せて脚本を書いたのは、ドラマ「プリズン・ブレイク」のウェントワース・ミラー。多感な主人公を演じるのは、バレリーナから女優になったオーストラリアの注目の若手女優ミア・ワシコウスカ。人形のような母をニコール・キッドマン、恐ろしい本性を隠し持つ叔父をマシュー・グードが不気味に演じています。舞台も脚本もハリウッドだけに、いつものパク・チャヌク作品とは一味異なりますが、異様な世界に閉じ込められた主人公たちを美しくスリリングに描いています。
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