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恋の紫煙

監督:パン・ホーチョン
原案:パン・ホーチョン
脚本:パン・ホーチョン、ヘイワード・マク
撮影:ジェイソン・クワン
編集:ウェンダース・リー
音楽:アラン・ウォン、ジャネット・ユン
主題歌:「呼吸需要」歌・ミリアム・ヨン
出演:ミリアム・ヨン、ショーン・ユー、ジョー・クー、ロイ・スエト、カーマイン・フォン、シャロン・ルク、ケニー・ウォン、チョイ・ティンヤウ、グレゴリー・ウォン

2010年/香港
日本公開日/2013年8月25日
カラー/シネマスコープ/ドルビーデジタル/102分
配給:ユナイテッドエンタテインメント
(c)Making Film/(c)Media Asia Films(BVI) Ltd./(c)Golden Scene/(c)2012 Sun Entertainment Culture Ltd.
2010年 香港電影評論学会大賞 推薦映画
2010年 香港電影金像奨
 脚本賞(パン・ホーチョン、ヘイワード・マク)
2010年 中国語メディア映画大賞
 観客選出人気女優賞(ミリアム・ヨン)

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パン・ホーチョン オールタイム・ベスト・セレクション
恋の紫煙(志明與春嬌/Love In A Puff)

story

 2007年1月1日より、香港では禁煙公衆衛生改正条例が施行され、喫煙場所が限られることになった。

 2009年2月19日、化粧品店に勤めるチョンギウ(ミリアム・ヨン)は、ビルの谷間にあるいつもの喫煙場所で、おしゃべり仲間たちと噂話を楽しんでいた。広告会社のボス(ロイ・スエト)がもったいぶって話したのは、同僚の彼女の浮気話だ。盛り上がった後に、浮気された男、ジーミン(ショーン・ユー)がやって来る。皆が仕事に戻り、2人だけになったジーミンとチョンギウは初めて挨拶を交わす。

 2月20日、喫煙場所で再会した2人は、話の輪から抜け出して歩き出す。チョンギウは、以前にコンビニで泥酔していたジーミンに会ったことがあると打ち明る。それから、UFOの話など他愛のない会話をした2人は互いに好感を持ち、メールアドレスと電話番号を交換する。

 その夜、友人たちとコスプレパーティにでかけたチョンギウは、同僚と飲んでいるジーミンとメールでやりとりをし、2人で抜け出して散歩をすることに。楽しい一時を過ごした後、チョンギウはジーミンを連れてパーティに戻り、カラオケを歌う。だが、チョンギウには5年も同棲しているホー(ケニー・ウォン)がいた。

 2月21日、メールで「明日また会おう」と言われたチョンギウは、仕事がオフにもかかわらず、いつもの喫煙場所にでかけてジーミンと会う。そして、夜にデートをするはずが、チョンギウの友人ブレンダ(ブレンダ・ラム)のブラインドデートに付き合わされてしまう。その夜、ジーミンは自分の車でチョンギウをマンションまで送るが、それを見ていたホーが、首の火傷をキスマークと誤解して大喧嘩に。

 翌日、チョンギウは荷物をまとめてジーミンの車に乗り込み、2人でラブホテルに向かうのだが…。

●アジコのおすすめポイント:

様々なタイプの個性的な作品群を放ってきたパン・ホーチョン監督による、煙草が縁で結ばれたカップルの微笑ましいラブ・コメディです。失恋したばかりのジーミンと長い同棲生活に黄色信号が灯り始めた年上女性のチョンギウ。喫煙場所で出会ってすぐに好感を持ち、紆余曲折を経て、禁煙と共に付き合い始めるまでの1週間の出来事を、周りの友人たちのエピソードも交えながらユーモラスに描いていきます。監督にとっても特別な作品という本作が、全体的に幸せなムードに包まれているのは、パン・ホーチョン監督自身と奥様とのエピソードがたくさん盛り込まれているから。続編を作らない主義の監督が、2年後に続編を作ったのは主人公の2人が大好きだからだそうです。それだけ思い入れが深く、またお幸せなのでしょうね。チョンギウの友人が語る「大事なのは時間じゃなくて相性よ」という言葉、恋愛に悩む人たちにもよきアドバイスとなることでしょう。

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