サイコメトリー 〜残留思念〜
(サイコメトリー/Psychometry)
story
強力班3年の刑事ヤン・チュンドン(キム・ガンウ)は、仕事の合間にインチキマルチ商法で荒稼ぎしているお調子者。優秀セールスマンとして表彰されようとした時に警察に踏み込まれ、どさくさに紛れて逃げ出すが、路地でフードを被った若い男が壁面にスプレーで落書きしているのを発見する。気配を感じた男はすぐに立ち去るが、その不思議な落書きはチュンドンの記憶に残る。
その頃、担当区域で女子児童の誘拐事件が発生。身代金の要求もなく、捜査は難航するが、少女の遺体が発見されてしまう。犯人の捜索を続けるチュンドンは、手がかりを探す内に、事件現場と前に見た落書きの絵が一致していることに気づく。消されかけていた絵を携帯カメラに収めたチュンドンは、フードを被っていた青年を探し出す。
画材スプレーから探しあてたのは、ビルの屋上に住む孤独な青年キム・ジュン(キム・ボム)だった。外界に心を閉ざしている彼は、チュンドンの訪問を頑に拒否するが、部屋から追い出されようとしているところを救われ、次第に心を開いていく。そしてチュンドンは、彼が特殊な能力を持つサイコメトリーであることを知る。それは、物に触れるだけで過去を見ることができる能力だった。
ジュンは自分の能力に負い目を感じながら、一人で生きていた。そして、その能力を通じて偶然知ってしまった犯罪事件の手がかりを、絵に描いてきたのだった。しかし、そのせいで今度は、少女誘拐事件の有力な容疑者として追われることになってしまう。
一方、チュンドンが親しくしていた少女タヒ(キム・ユビン)が行方不明になってしまう。かつて、誘拐事件で弟を亡くした過去を持つチュンドンは、なんとしてもタヒを救うため、ジュンの能力を使って真犯人を突き止めようとする…。
●アジコのおすすめポイント:
サイコメトリーという特殊能力を持った青年と落ちこぼれの刑事が、ある事件を通じて出会い、正反対の性格ながらお互いの内面を知ることで、協力し合い、それぞれのトラウマを乗り越えていく物語です。ゆえに、前半は事件絡みで互いのキャラクターが描かれていきますが、事件解決に向けて二人で協力していく後半はハラハラドキドキ。あのかわいい少女がどうか無事でいますように、と願わずにはいられません。超能力者という難役に挑戦したキム・ボムは、撮影中、リアリティを出すために、キム・ガンウをはじめとする刑事たちに相当殴られた模様。護送シーンではあごにひびが入るという大怪我も。一方で、衣装にアイデアを出したり、絵の練習をしたりと、役作りに熱心だったようです。そんなキム・ボムと先輩俳優キム・ガンウの迫真の演技をご堪能ください。真犯人は個性派俳優のあの方が演じていますが、ドラマ「馬医」を見ている方にはちょっとショックかも…。
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