新大久保物語(Shin-Okubo Story)
story
韓国。バイトから疲れて帰宅したセヨン(セヨン)は、腰にトラブルを抱えている。踊る夢を諦め、貧しい母(岡本麗)と妹(入矢麻衣)のために働く日々。そんなセヨンに妹が差し出したのは、カイロプラティックの名医のチラシ。場所は東京だ。
新大久保。インス(インス)とチェジン(チェジン)は日本人相手にイケメンガイドをしている。チェジンは芸能界を夢見ているが、きっかけが見つからずにいた。一方、日本にやって来たセヨンは、新大久保の城西治療院を訪ねるが、あいにく目当ての名医は海外出張中。やむなく息子(カンニング竹山)に治療してもらうことになる。
弱小音楽事務所のマネージャー歌子(藤本泉)は、子役相手の毎日にうんざり。親友の早苗(朝倉えりか)に誘われたダブルデートに現れたのが、コヌ(コヌ)とジュンQ(ジュンQ)だった。2人もかつては韓国で3人組のダンスユニットNOBODYSを組んでいたが、今は解散して日本でデビューする機会を探していたのだ。
彼らを観て閃いた歌子は、この2人を韓流の聖地・新大久保から生み出すK-POPアイドルとしてデビューさせようと、女社長の琴子(国生さゆり)にNOBODYSのPVを見せる。しかし、センターで踊っているメンバーがいない。それは、腰を傷めたことが原因で喧嘩別れをしたセヨンだった。歌子は琴子に2人を紹介しようと合コンを企画する。
ところが、合コン場所となったマッコリ村で、コヌ、ジュンQ、インス、チェジン、セヨンの5人が鉢合わせ。さらにヤクザの客と乱闘となったことから、一緒に闘った5人は意気投合する。琴子は5人一緒なら育ててもいいと宣言。こうしてグループ「MYNAME」が誕生するが、メンバーはそれぞれに悩みを抱えていた…。
●アジコのおすすめポイント:
日本の韓流ファンの聖地、新大久保を舞台にしたご当地アイドルの誕生物語です。新大久保といえば、K-POP LIVE。かつて、KINO、SOSというご当地アイドルが誕生し、今は3つ目のグループ、SEEDが活動中。これからも新たなグループが誕生するかもしれません。本作で主演するのは、11年に韓国でデビューし、昨年日本デビューを飾ったビジュアル系アイドルグループMYNAME。今年はデビューアルバムをリリースし、ソロコンサートツアーも開催した彼らが、グループ名・役名とも同じ名前で演技に挑みます。5人それぞれの家族や恋模様も描かれ、一人一人の個性が浮き立つ演出。1200人のオーディションから選ばれた藤本泉が、そんな彼らを引っ張るマネージャーを健気に演じています。個性的で多彩な助演陣も見どころです。
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