恋愛の温度 (恋愛の温度/Very ordinary couple)
story
銀行勤めのドンヒ(イ・ミンギ)とヨン(キム・ミニ)は交際3年のカップル。極秘に社内恋愛を貫いてきたが、ついに破局。翌朝からは単なる同僚としてビジネスライクに接し、新たな人生を平穏に送るはずだった。ところが、飲み会で押し殺していた感情が爆発。「イカレ女」「クズ野郎」と口汚くののりしあい、壮絶バトルが幕を開けた。
翌日、ドンヒの元へは、貸していたノートパソコンがボコボコに壊されて着払いで届き、ヨンの元へも置き忘れたキムチやヨレヨレの下着が着払いで届く。ドンヒのfacebookを盗み見して、彼に大学生の恋人(ハ・ヨンス)ができたことを知ったヨンは、ストーカーまがいの行動まで。一方、ヨンは好意を持っていた本社のミン次長(パク・ピョンウン)と食事をし、酔った勢いでベッドインしてしまう。
そんなある日、会社の研修旅行に参加したドンヒは、ミン次長が盗撮したヨンの写真を見せびらかしていると知り、ミン次長を殴って病院送りにしてしまう。宿泊先を飛び出したドンヒと、そんな彼を探しに出たヨンは、道に迷いながらもお互いを見つけ「別れた理由が思い出せない」と昔話をしながら、ようやく本心に気づき始める。
別れた男女の復縁率は82%、そのままうまくいくカップルはわずか3%。「私たち、3%になれると思う?」ふたりの2度目の恋が始まった。何もかも新鮮に感じるふたりは、結婚の約束まで交わすが、相手を思う気持ちが強過ぎて、次第にカラ回りするようになっていく…。
●アジコのおすすめポイント:
女性のノ・ドク監督によるデビュー作です。前半の壮絶バトルはあまりにも凄過ぎて、そこまで言う?そこまでやる?と驚きの連続なのですが、それ事態が未練の表れ。嫌いになって別れたのではないであろう2人が伺えます。相手のことが気になってし方がない2人のこと。別れるたびに成長し、恋愛の温度も変化していくのでしょう。銀行を舞台にした職場恋愛や不倫騒動、社員旅行などが描かれ、日本人にも身近に感じるかもしれません。インタビュー形式になっている理由が、最後の場面で効いてきます。
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