ファイ 悪魔に育てられた少年
(ファイ:怪物を飲み込んだ子供/
Hwayi:A Monster Boy)
story
幼い男児の誘拐事件が発生。身代金の受渡し場所には多くの刑事が張り込んでいたため、犯行グループは包囲網を突破して逃走。身代金は取り損ねたが、彼らは子どもを生かして育てることにする。「ファイ」と名付けられた少年は、その日から5人の父親の元で育てられる。
冷徹なカリスマリーダーのソクテ(キム・ユンソク)、どもり癖のある運転手のギテ(チョ・ジヌン)、犯行計画を担う頭脳派ジンソン(チャン・ヒョンソン)、瞬殺スナイパーのボムス(パク・ヘジュン)、凶暴なドンボム(キム・ソンギュン)。表向きは植木販売業を営む彼らは、「白昼鬼」と呼ばれる残虐な犯罪集団だった。
ファイ(ヨ・ジング)はギテの妻となったヨンジュ(イム・ジウン)の世話を受けながら、思春期の少年へと成長する。自分にしか見えない怪物の幻影に追いかけられるうち、両親の記憶も誘拐された記憶も消え去っていた。学校に通ったことのないファイは、世間に溶け込むため高校生のふりをして制服姿で日常を過ごしていた。
そんなある日、ファイは彼を他校の生徒と思った女子高生ユギョン(ナム・ジヒョン)と知り合い、ほのかな恋心を抱くようになる。一方で、ファイは5人の父親たちから犯罪の英才教育を受けており、器用で聡明な彼は狙撃テクニックや運転技術を次々とマスターしていく。ジンソクは優秀な彼を留学させようとしていたが、ソクテは反対していた。
そしてついに、そのソクテの命令により、ファイが初仕事をする日がやって来るのだが…。
●アジコのおすすめポイント:
誘拐されたまま犯人グループに育てられた少年が、思春期に女の子と出会い、彼女を通じて普通の世界を知り、自分の境遇に疑問を抱いていきます。そして、思いがけない出生の秘密が! 彼にしか見えないという怪物の持つ意味とは…と、様々な伏線に注意しながらご覧ください。主演はドラマ「太陽を抱く月」でブレイクした名子役のヨ・ジング。日本でもファン急増中のナイスボーイが、大人になりかけの不安定な少年の心の葛藤を見事に演じています。アクションシーンもなかなかのもの。キム・ユンソクをはじめとする、個性的な俳優たちとの共演で、さらに演技力が磨かれたことでしょう。今後の活躍が楽しみです。
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