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製作:パン・ブラザース(ダニー&オキサイド・パン)
監督:オキサイド・パン
脚本:オキサイド・パン、トーマス・パン
撮影:ディーチャー・スリマントラ
編集:クラン・パン
美術:Anuson Pinyopotjannee
音楽:Jadet Chawang、Payont Permisth
出演:アーロン・クォック、リウ・カイチー、ケニー・ウォン、ラウ・シウミン、ライ・イウチュン、シン・フィオン、エル・チョイ、ジョー・クー

2007年/香港
日本公開日/2014年5月3日
カラー/スコープサイズ/デジタル上映/109分
配給:フリーマン・オフィス
(c)2007 Universe Entertainment Ltd.
2007年 香港電影評論學會会大奨 推薦映画
2007年 台湾金馬奨
 最優秀美術デザイン(Anuson Pinyopotjannee)


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影なきリベンジャー [極限探偵C+]
(C+偵探/The Detective)

story

 タイの中華街で私立探偵業を営むチャン・タム(アーロン・クォック)。幼い頃、両親が行方不明となった彼は、馴染みの刑事チャック(リウ・カイチー)やこの街の人々に見守られて育ち、両親の行方を探すために探偵となったが、手がかりがないままのんびりと日々を過ごしていた。

 そんな彼の元へ、ロン(シン・フィオン)が大金を持って尋ねて来る。怯えている彼は、写真に写っている女に殺されそうだから女を探してくれと依頼。奇妙に思いながらも、タムは情報収集にでかけ、麻雀屋のチャン(ラウ・シウミン)から彼女の名前と住所を聞き出す。

 彼女の名前はサム(Natthasinee Pinyopiyavid)。だが、ドアには鍵がかかっており、長い間留守のようだった。そこへ、麻雀屋にいた若い男がやってきて、写真に一緒に写っていた男ミン(Chaiyapong Settagam)の所へ行くよう住所を渡される。だが、ミンは首を吊って死んでおり、チャックたちも駆け付けるが自殺と断定される。

 タムは現場にあったミンの携帯から、ミンと写っている多数の女たちの中にサムの写真も見つけ、それらの写真をコピー。チャックから彼が株で大損していたことを聞いたタムは、ミンの妻(エル・チョイ)や麻雀屋のチャン、携帯に写っていた人妻(ジョー・クー)に聞き込みを続ける。

 そんな中、ウィン(ライ・イウチョン)と名乗る男から「殺される。助けてくれ」という電話が入る。発信元を調べて駆け付け、ドアを開けた途端に大爆発。病院で目覚めたタムは、チャックからウィンが爆発の前に刺殺されていたと知らされる。彼は麻雀屋で見かけた男だった…。

●アジコのおすすめポイント:

濱マイクの探偵シリーズを彷佛とさせるような軽快な音楽で始まる、パン・ブラザースによる探偵シリーズの第1弾です。主演は俳優としてノリに乗っているアーロン・クォック。香港よりもさらに南国のタイを舞台に、タイ風のヘアスタイルで次々と起こる自殺事件に振り回される探偵を演じています。相棒役の刑事を演じるのはリウ・カイチー。軽快なノリで始まる事件は、謎が深まるにつれてダークな世界へ。やはり、パン・ブラザース。ただの探偵サスペンスではありませんでした。そして、導かれる驚愕の結末には、もう1つのドラマも。「パン兄弟の帰還、極限ミステリーの悦楽」と題した特集上映では、この後も『冷血のレクイエム』(B+偵探)『コンスピレーター謀略』(A+偵探になるはずだった同謀)が上映予定です。お見逃しなく!


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