監督:リテーシュ・バトラ
脚本:リテーシュ・バトラ
撮影:マイケル・シモンズ
編集:ジョン・ライオンズ
美術:シュルティ・グプテー
衣装:ニハーリカ・カーン
音響:マイケル・カチュマレック
音楽:マックス・リヒター
出演:イルファーン・カーン、ニムラト・カウル、ナワーズッディーン・シッディーキー、デンジル・スミス、バーラティー・アーチュレーカル、ナクル・ヴァイド、ヤシュヴィ・プニート・ナーガル、リレット・デュベイ
2013年/インド・仏・独
日本公開日/2014年8月9日
カラー/シネマスコープ/ドルビーデジタル/105分/英語・ヒンディー語
字幕:稲田嵯裕里
配給:ロングライド
(c)AKFPL, France Cinema, ASAP Films, Dar Motion Pictures, NFDC, Rohfilm-2013
2013年 カンヌ国際映画祭批評家週間 観客賞
2013年 ザグレブ映画祭 ゴールデン・プラム賞
2013年 アジア大平洋スクリーン・アワード
審査員グランプリ/脚本賞(リテーシュ・バトラ)
2013年 アジア大平洋映画祭
脚本賞(リテーシュ・バトラ)/
助演男優賞(ナワーズッディーン・シッディーキー)/
特別貢献賞(イルファーン・カーン)
2013年 ドバイ国際映画祭
特別賞(脚本:リテーシュ・バトラ)/
主演男優賞(イルファーン・カーン)
2013年 レイキャビク国際映画祭 アイスランド教会賞
2013年 アマゾナス映画祭 作品賞/
主演女優賞(ニムラト・カウル)
2013年 エクストラバガン・インディア映画祭 作品賞
2013年 サン=ジャン=リュズ若手監督映画祭 作品賞
2013年 フィルムフェア賞
批評家作品賞/新人監督賞(リテーシュ・バトラ)/
助演男優賞(ナワーズッディーン・シッディーキー)
2013年 ゲント映画祭 観客賞
2014年 アプサラ映画製作者組合賞
新人監督賞(リテーシュ・バトラ)/
助演男優賞(ナワーズッディーン・シッディーキー)/
年間スター・ヴァーディクト賞(イルファーン・カーン)
2014年 アジア映画大賞
脚本賞(リテーシュ・バトラ)/
主演男優賞(イルファーン・カーン)
2014年 スクリーン・ウィークリー賞
新人監督賞(リテーシュ・バトラ)
2014年 ジー・シネ・アワード
新人監督賞(リテーシュ・バトラ)
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めぐり逢わせのお弁当(Dabba/The Lunchbox)
story
主婦イラ(ニムラト・カウル)の朝の仕事は、夫(ナクル・ヴァイド)と娘(---)を送り出した後のお弁当作り。いつも台所の窓越しにアドバイスをくれる、上の階のおばさん(バーラティー・アーチュレーカル)の「料理は愛を深める」というアドバイスに従い、今日は特に腕によりをかけ、4段重ねの特製弁当を作った。夫の冷えた心を取り戻したかったのだ。
いつものように、ダッバーワーラー(お弁当配達人)がやって来る。お弁当は自転車から電車、そして再び自転車を乗り継ぎ、会社で働く夫の元にランチタイムまでに届くはずだった。ところが、イラのお弁当は見ず知らずの男、サージャン(イルファーン・カーン)の元に届いてしまう。
保険会社で35年間、会計係を勤めてきたサージャンは、妻に先立たれてやもめ暮らし。会社を早期退職して、故郷のナーシクで隠居しようと考えていた。この日は、やたらと愛想のいい後任のシャイク(ナワーズッディーン・シッディーキー)も顔見せにやって来た。昼食はいつも食堂の仕出し弁当。だが、今日は特別に美味しかった。
空っぽになったお弁当箱が戻り、イラは作戦成功を喜ぶ。だが、帰宅した夫の感想はそっ気なかった。おかずの中味も違う。イラは誤配送に気づくが、翌日もお弁当を作り、きれいに食べてくれたお礼の手紙をパニールと共に忍ばせる。戻って来たお弁当箱には、簡単な返事が入っていた。
こうして、お弁当を通じた文通が始まった。自分に無関心な夫との虚しい毎日を嘆くイラに、サージャンは彼女を励まし、人生のアドバイスを伝える。やがて、サージャンも自分のことや妻との思い出を語るようになり、いつしかお弁当が待ち遠しくてたまらなくなっていく…。
●アジコのおすすめポイント:
ダッバーワーラー(お弁当配達人)という、ムンバイで125年もの間続いて入る伝統システムを紹介しながら、そのお弁当が別人の元に届いたことで、運命の出会いにつながっていく…という大人のロマンスを、お料理や文通という古風な手段で描くラブストーリーです。(実際に誤配達が起こる確率は、なんと600万分の1とか!)愛のない夫との生活に嘆くまだ若い人妻と、妻を亡くしてそろそろ隠退も考えている中年の男やもめ。さて、ふたりの思いはどこへ続いて行くのでしょうか? 監督は本作が長編デビュー作のリテーシュ・バトラ。ニューヨークで映画を学んだ彼は、海外スタッフを多数起用して、ボリウッドスタイルとは異なるインド映画を創りあげ、カンヌ映画祭を初め、数々の映画祭で高い評価を得ています。主演3人の演技も見事。心地よいノスタルジーを味わいながら、幸せな気分に浸ることができます。
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